今年の新入社員は『仲間が恋しい ソロキャンプタイプ』！？
今年度も毎度おなじみの『新入社員のタイプ』が発表されました。
ちなみに、2020年4月に発表された2020年度（令和2年度）新入社員のタイプは、、、
『結果が出せる?! 厚底シューズタイプ』でした。
衝撃を吸収し身体に優しいということで以前から話題になっていた厚底シューズ。今や、最新テクノロジーを組み込み、ノウハウの蓄積によって、駅伝やマラソン等の記録を更新し、世界的に期待・注目を集めている。これは、ＩＴの進展と共に育ち、先輩たちのノウハウをうまく活かして就活を乗り切った今年の新入社員の姿と重なる。良い結果を生み出すには、走法を変更する等（コミュニケーション・指導や働き方の変更等）準備や調整が必要。
出典：株式会社産労総合研究所 「新社会人の採用・育成研究会」
コロナ騒ぎが始まり、のんきに「～タイプです」なんてブログで言っている場合ではありませんでしたので、今頃調べて知りました・・・。
さて、2021年度（令和3年度）新入社員のタイプは、、、
『仲間が恋しい ソロキャンプタイプ』
今年の新入社員は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて状況が一変するなか、オンラインでつながりつつも、不安で孤独な就職活動を行うこととなった。初めてだらけのソロキャンプのように、まごつくことも多かったが、気持ちを切り替え、工夫し、たくましくなった。自由さ・気楽さという魅力に気づいた人もいる。しかし、一方で、仲間への恋しさも募っている。社会に出てからは、自分の時間も楽しみつつ、いろいろな人々と知りあい仲間づくりをしてほしい。先輩社会人も、彼ら・彼女らを働く仲間として受け入れ、積極的にフォローしてほしい。
出典：株式会社産労総合研究所 「新社会人の採用・育成研究会」
どうでしょう？新入社員の皆さんはこのような実感がありますでしょうか？
会社は新入社員との違いを理解すること
2021年度の新入社員が生まれた1998年は、こんな年でした。
～「だっちゅーの」（パイレーツ）が流行語大賞を受賞～
～長野オリンピック開幕、原田選手の「ふなきぃ～」は名言？～
～横浜高校の松坂大輔投手を西武ライオンズが交渉権を獲得～
他にも大きな事件事故などたくさんありますが、石川の独断でピックアップしました。
なにせ、記憶に新しいもので。諸先輩方もそうではないでしょうか（笑）
こんなにも鮮明に記憶している出来事のさなか、今年の新入社員は生まれたのです。
それだけ世代が違うと、「自分と同じ」「これまではこうだった」「みんなそうしてきた」みたいな固定概念は通用しません。
コロナ禍や不景気でも新入社員は辞めるときは辞めます。
若い彼ら彼女らには希望があり、入社した会社でそれが叶えられないとわかれば切り替えは早いものです。
会社側は、毎年発生する新入社員の早期退職を防ぐことにプラスして、2021年はwithコロナでの対策をとらなければなりません。
2021年卒新入社員のトリセツ
withコロナでは以下のことに注意を払わなければなりません。
①テレワークが多くてもオンライン等でつながるようにする
②日報などで新入社員の声を聞く機会を作る
③コロナ対策の方針を明確にする
④オンラインを利用して仕事の達成度を上司と共有する
⑤経営者から会社への理解が深めるメッセージを発信する
⑥情報をシェアすることで何を知ることが大切なのかを示す
⑦他部署の社員ともコミュニケーションが取れる機会を作る
⑧変化に対応する姿勢を見せる
⑨上司や先輩が同行することで振る舞いや仕事の仕方などを実際に見せる
⑩どうすれば評価されるのかを具体的に教える
接触機会を最低限に抑えた環境で、新入社員は不安や孤独になることが考えられます。
4月入社もままならなかった2020年卒に比べれば、まだ落ち着いた環境で新入社員の指導は行われているはずです。
会社も未曾有の状況下で新入社員を育てるために悪戦苦闘しています。
不安なのは会社も同じです。
新入社員の皆さんは、寂しさや不安を感じたらとにかく声に出してください。
そうすればお互いの問題が見え、解決に向かう一歩にはるはずです。
今年も恒例の伊集院静さんの新社会人へ贈る言葉をご紹介します。
「今までにない発想と、君だけの情熱を。」
新社会人おめでとう。
今日、君はどこの街のどんな職場に立っただろうか。
どこであれ、どんな仕事でも、そこが君の出発点だ。
仕事は大変と思うかね？それとも楽しいと思うかね？
そう大変でもないし、楽しいこともあるが、決してラクではない。
仕事のやり方を覚える前に、ひとつ伝えておきたいことがある。
私たちが、企業が、会社が、君に何を求めていると思うかね。
五十年前なら、勤勉で、真面目な働き手を求めた。
それも必要なひとつだが、今は違う。何を求めているか。
それは、今までにない発想と、君だけの情熱だ。
そして何でもやり抜く気力だ。そのために少し乱暴でも、ヤンチャでも、無鉄砲でも、意地っ張りでもかまわない。
私たちは君の発想と情熱と信念が将来創りだすものを手に入れるためなら、君たちのすべてを受け止める。
もう企業を、社会を、大転換させなくてはイケナインダ。
金儲けだけの企業じゃダメだ。人を、社会をゆたかにする創造をなすのが企業であり、品性だ。
チャレンジ精神を忘れるな。登り坂と下り坂なら登り坂を。
追い風とむかい風ならむかい風に立つ勇気と品性を備えて、新しい時代にともに歩み出そう。
チャレンジはいつだって孤独で、苦しいさ。
でもベストをつくした夕暮れ、星を見上げて一杯やろう。
君の個性とチャレンジ精神に乾杯。
＜石川かおり＞
