3日で内定も!?一般的には2週間?応募から内定までの期間
「3日で内定」
こんなうたい文句の転職マッチングサービス会社があります。
この会社の説明によると、不景気でも積極採用している”優良企業”はたくさんあるので、即内定を得られるそうです。
その他にも、すぐに内定が得られることを強調している転職エージェントやマッチングサービス会社は結構あります。
大手求人広告サイトでは、何年か前から「内定まで2週間」など、内定までのスピード感を表するようになりました。
早く就職や転職を決めたい求職者にとっては魅力的な文言で、応募を促すことができます。
では実際に、3日や2週間で応募から内定までいけるのでしょうか?
一般的な平均は2週間程度
応募から内定までの期間は、一概には言えません。
下記のような理由を理解しておくと、無駄に不安になったり焦る必要はなくなります。
■選考ステップによる
面接回数が1回で終わる企業と、2回3回と行う企業があります。
選考過程で適性検査などの筆記試験を行う企業もあります。
昨今はリモートでの面接や筆記試験を実施する企業が増えているので、応募者との日程調整などがスムーズに進むため、選考スピードは以前と比べて早くなっています。
■状況による
ゴールデンウイークや年末年始休暇など、長めのお休みに入るタイミングが何回かあります。
その間は採用(人事担当者)もお休みとなり、選考作業も中断となります。
また、繁忙期や仕事が立て込んでいる時期は採用活動を後回しにしなければならないこともあります。
さらに、急いで採用する必要があるポジションなのかなど、優先順位も状況次第です。
■人手不足による
例えば介護業界への転職では、20代の7割弱は応募から1週間以内に内定を獲得したという調査結果があります。
人手不足の業界や仕事では、なるべく早く採用を決定して勤務してもらいたいと考えます。
あまりに早い内定出しは”ブラック企業”の証拠なんて少し前まで言われていましたが、昨今の慢性的な人手不足では簡単に判断はできません。
■会社のスタンスによる
採用活動に重きをおく企業ばかりではありません。
採用活動を行う専任の担当者がいなかったり、多忙なプレイヤー社員が採用業務を兼任している企業も多々あります。
こういった企業は、特に意図はなく、選考結果や内定出しが遅くなる傾向があります。
かなり極端な話ですが、マスコミ・エンタメ業界の企業でこんなパターンを聞いたことがあります。
・番組制作会社の選考で、応募から3日目で勤務開始になった。
・芸能プロダクションの書類選考の結果が半年後に届いた。
・学生時代に応募したエンタメ企業から数年後に面接のオファーがきた。
このように応募から内定までは色々なパターンがありますが、一番多いパターンではやはり2~3週間程度が妥当だと思います。
応募→1週間以内に面接の有無や日程の調整→応募から2週間後以降に面接(複数回あることも)→3週間目あたりに内定(条件交渉などスタート)。
内定から諸々調整を終えるまでに1ヵ月以内とみておいたほうがよいかと思います。
キャリアトレインのような就職・転職サポートを利用する場合、企業への応募よりも前段階でコンサルティングがスタートします。
就職・転職に対するすべての問題や不安をクリアにして、万全の体制で企業の選考を受けることができるようにする時間が必要です
もちろん最短で進めたいという求職者(登録者)には希望に対応できるようサポートを進めます。
すぐに企業の選考を受けるという前提でなくても、準備段階で早めにサポートを受けることをお勧めします。
<石川かおり>