リターンもある!?テレビ業界からWEB業界へ

2020年9月10日

テレビ番組の制作職(ADやディレクターなど)を経験し、WEB業界へ転職する方がいます。

WEB業界と言っても、「WEBディレクター」「WEBデザイナー」「WEBプログラマー」などのWEB業界の専門知識が必要な職種ではなく、映像制作の知識と経験を活かせる職種への転職です。

多いのは、インターネット動画のコンテンツ制作です。

YouTubeなどのインターネット配信番組や、SNS配信、HuluやNetflixなどの定額動画サービス、プロモーション映像(販売促進、会社案内、採用動画など)、教育研修系動画、セミナー動画、ARやVRなど、インターネットを使った動画コンテンツはたくさんあります。

若年層ほどインターネット動画に触れる機会は多く、テレビ番組よりも興味を持っている方は多いのではないでしょうか。

いわゆるテレビ番組(地上波、BS/CS)を制作している方も、もちろんインターネット動画に触れる機会は多く、テレビよりも可能性を感じて転職に踏み切ります。

テレビ業界からWEB業界

今年に入って、キャリアトレインの転職サポート経由でテレビ番組制作会社から動画制作会社に転職した方が2人います。

その中の1人、Nさんの実例をご紹介します。

◎AD歴3年でWEB制作会社へ
大学卒業後、番組制作会社に就職し、某人気バラエティ番組のADとして勤務していたNさん(25歳)
eスポーツに参加するなど、デジタルで楽しむエンターテインメントに興味を持っていました。映像制作の経験を活かして、テレビ以外の映像制作を希望し、各種プロモーションや動画マーケティングを行っている会社に制作進行(PM)して転職しました。コンテンツの企画から編集などの映像技術面も必要とされ、ADとして一通り経験しているNさんはプロデューサー候補として採用されました。

テレビ業界からWEB業界へ転職する方は、下記のような理由を聞きます。

■自分自身がテレビよりもYouTubeを観ることが多い
■テレビに将来性を感じない
■ジャンル関係なく自分の企画で映像を作ってみたい

逆に、WEB業界からテレビ業界に戻ってくる方もいます。

WEB業界からテレビ業界に戻る

◎動画配信会社から番組制作会社へ
新卒で入社した番組制作会社でADからディレクターになったTさん(28歳)
インターネットを使った映像制作に興味を持ち、ライブ動画配信サービス会社に転職。ディレクターとして動画の企画・制作進行・演出などを担当しました。しかし、テレビ番組制作の規模感やオンエア後の達成感のようなものが忘れられず、2年でテレビ業界に戻ることになりました。

WEB業界からテレビ業界に戻る方は珍しくはなく、20代~30代前半の方であれば再スタート出来る可能性は十分あります。

テレビ業界に戻りたいという求職者の皆さんから下記のような理由を聞きます。

■テレビ番組の方がスケールが大きい仕事が出来る
■インターネットだと視聴者(年齢層なども)が限られる
■なんだかんだ言ってもテレビの方が影響力がある

テレビ業界の経験があってこそ

インターネット動画が好きで仕事にしてみたいと思っても、映像制作職未経験では難しいという現実があります。

求人では未経験者も含め、広く募集しているようでも、テレビ番組などの制作職経験者がいればそちらを優先します。

・番組の作り方をわかっているので動画でも応用可能
・撮影や編集などの基本が出来ている
・働き方や労働環境に順応しやすい

などなど。

昨今、テレビ番組制作会社も積極的にインターネット動画コンテンツの制作に乗り出しています。

ですので、何も転職することを前提にする必要はないのですが、もし将来WEB・インターネット業界でのコンテンツ制作を目指すのであれば、テレビ番組制作の基本を徹底的に学んでからというのも王道かもしれません。

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<石川かおり>

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