コロナ解雇からの<マスコミ業界>就職・転職!
新型コロナウイルス感染拡大に関連した解雇や雇い止めは見込みを含めて6月19日時点で2万6552人
出典:厚生労働省
業種別に見ると宿泊業が多く、次いで飲食業、製造業、タクシーや観光バスなど道路旅客運送業の方がコロナ禍で職を失う事態となっています。
私はこれらの業種に知り合いが少ないので、直接目の当たりにすることはなかったのですが、ここ1ヶ月くらいのうちにコロナ禍で職を失った方達からの相談が急増しているのです。
自宅待機からの解雇通知
キャリアトレインのクライアントであるテレビ番組制作会社や芸能プロダクションなどは、緊急事態宣言中の在宅勤務や休業期間などはあったものの、社員を解雇するという事態にはなっていません。
仕事がままならない中でも、4月に入った新卒はきちんと受け入れていますし、すでに内定を出している中途採用もなかったことにはしていません。
しかし、近しい業界やキャリアトレインのクライアントではないマスコミ・エンタメ業界の企業では、コロナによる解雇を選択している話が聞こえてきます。
コロナ禍の就職・転職相談者
■新卒入社2ヶ月で解雇
都内の大学を卒業後、アニメーション制作会社に就職したNさん(22歳)
4月に入社し、制作進行として研修を始めた矢先のコロナ禍。下請け仕事が多い会社の為、仕事がまったく入ってこなくなってしまったのです。5月末での退職を迫られたNさんは、就活時に受けていた番組制作会社への就職に切り替えることになりました。
■3月後半に内定取り消し
地元東海地方の大学を卒業後、そのまま地元のブライダル関連企業に就職が決まっていたHさん(21歳)
4月1日の入社日目前に内定取り消しの連絡がありました。結婚式場運営をメインにしている会社にとって、コロナ禍は会社存続の危機となったのです。元々、東京で働きたい希望があったHさんはマスコミ・エンタメ業界への就職に向けて動き出しました。
■配属先未定でそのまま解雇
昨年夏から某番組制作会社でADとして勤務しているKさん(25歳)
今年3月に担当していた番組が終わり、次の番組へ配属される予定だったのですが、コロナ禍により受け入れが難しくなってしまいました。会社としても他の番組に打診しているのですが2ヶ月経っても配属先が決まらず、「転職活動をして良い」と事実上の解雇通知。番組制作の仕事は続けたいKさんは、新たな番組制作会社への入社を目指して活動開始です。
この他にも、芸能プロダクションのマネージャーや飲食店の店長、ホテルのスタッフ、地方の観光業の方などからも同様の相談が届いています。
皆さんに共通するのは、「以前からマスコミ・エンタメ業界の仕事に興味があった」というところです。
コロナ禍で解雇になったのはショックだけれども、興味のある業界へチャレンジしてみたいと前向きに動いています。
何でも良いわけではなく、新たな夢に向かって進もうとする方達を精一杯サポートしようと思っています!
<石川かおり>