今、TV業界で求められているのは女性スタッフ!?
先週、テレビ局をはしごする機会があって、ついでに各番組のスタッフルームを覗いてみたのですが、その光景にびっくりしました。
「女の子が多い!?」
バラエティ~情報~報道と、一通りのスタッフルームを覗きましたが、明らかに女性スタッフが多いのです。
番組によっては、男性よりも女性スタッフの方が多いところもありました。
なんと、女性スタッフ“しか”いないという番組もありました。
この現象はテレビ局内に限らず、番組制作会社で働くスタッフでもよく聞く話です。
女性スタッフが多い番組では
先日お会いしたADの女性は、まさに女性スタッフばかりの番組で働いています。
某人気情報バラエティ番組ですが、ADに限っては男性よりも女性の方が多いそうです。
そんな職場はどんな雰囲気かというと、このADさん曰く。
「普通に友達みたい」
20代の同世代の女の子達が集まれば、自然と仲良くなり、楽しく仕事をしようという雰囲気になるようです。
みんなで協力して1つの番組を作る楽しさを、女性スタッフは特に感じている印象があります。
それでも、女性は良い意味で意識が高い方が多く、互いに刺激し合う関係だそうです。
「あの子があんなに頑張っているんだから、私もやらなくちゃ!」という気になるそうです。
女性ディレクターが求められている
ADは女性がとても多くなっていますが、ディレクターになるとどうか?
「まだまだ少ない」と言わざるを得ません。
スタートダッシュを切るのは女性の方が目立つような気がします。
しかし、結婚や出産など、ライフステージの変化があるのは一般的に女性の方が多い現実があります。
そこで仕事との向き合い方が変わるのは自然なことです。
変えたくなくても、これまで通りをキープすることが出来ない環境もあります。
必然的に、番組制作の仕事を辞めてしまう女性スタッフも少なくありません。
女性ディレクターの比率はまだまだ少ないですが、まったくいないわけでは決してありません。
昨年、某局で奨励賞を受賞したディレクターは女性でした。
某映像系協会で近年優秀賞に輝いているのは女性が目立ちます。
先日、某番組制作会社に女性ADを紹介したのですが、そのADの教育係は女性ディレクターでした。
なによりも、女性目線や女性のアイディアを必要とする番組はとても多く、求められているのは女性スタッフだということがよくわかります。
働き方改革が進む昨今、女性スタッフのライフステージの変化にも対応出来る労働環境になっていくことを期待!
まだまだ過渡期ですが、これからは女性スタッフがもっと活躍出来るようになっていくはず!
≪石川かおり≫