ザッ!テレビ業界!『私のおじさん~WATAOJI~』(テレビ朝日)
引用:テレビ朝日HP
テレビ朝日で1/11からスタートした金曜ナイトドラマ『私のおじさん~WATAOJI~』(毎週金曜よる11時15分~)
岡田結実さん扮する新人ADひかりが制作会社『テレドリーム』に入社してからの苦悩!?を描いているのですが、かなりリアルなんじゃないかなぁと興味深く観ています。
第一話:超過酷ロケで有名なバラエティー番組『限界MAX★あなたも私もヤッテミー!!』に配属されたひかりは、裸足に革靴の適当プロデューサー泉雅也(田辺誠一)の雑な指示で、さっそくロケ現場へ・・・
このちょっとのイントロだけで、番組制作の過酷さを物語っているのですが、過酷ばかりではAD希望者がますます減ってしまうんじゃないかと最初はハラハラしました。
ところが、このドラマはテレビ業界に限らず、仕事を始めたばかりの若者世代や、仕事の意味を模索する世代にも響く、エールのようなドラマになっていました。
仕事ってくだらない
買い物を指示されて戻ったら、感謝の言葉どころか文句まで言われる始末。
しかも買ってきたものが要らなくなったとあっさり言われてしまう新人ADひかり。
「意味なかった。」とつぶやくひかりに、番組ディレクター千葉(城田優)から「意味あることやって、誰かに褒められたいの?だったら向いてないよこの仕事。」ときつい一言。
入社して何日よ!ってな感じなのに、これでひかりは「退職願」を書いちゃうわけです。
そこでおじさん=妖精(遠藤憲一)が良いこと言うんだ。
ひかり「誰一人誉めてくれないし、むしろ怒られてばっかだし。まあ、私がやってきたことはつまらないことだし、くだらないことばっかだけど。」
おじさん「くだらない事の積み重ねなんじゃないかな?仕事ってのはさ。」
新人がいきなり核となる仕事を任されるはずもなく、“くだらない”と思えることでも、今自分に出来ることを一生懸命やった先に見えることがあるのだとしみじみ感じました。
奮起して見事にロケを成功させたひかりに、プロデューサーの泉(田辺誠一)は言いました。
「どう? 楽しいでしょ? 仕事。
くだらないでしょ?
いや バラエティーの現場なんてくっだらない事ばっかりやってるからね。
まあ でもそれが面白いんだけどね。」
どこへ行っても同じ
ひかりのように、番組制作会社に入ってすぐに「辞める!」となっていまうADさんはいます。
ひかり
「こんなはずじゃなかったのにな」
「もうやだ、こんな会社、絶対辞める」
「一生懸命頑張ってるのに怒られてばっかだし」
「オフィス汚いし、仕事きつそうだし、一緒に働く人たちヤな人たちばっかだし」
おじさん
「辞めてどうするの」
「君どこ行っても一緒だと思うよ」
ひかりのセリフはまさに辞めていったADさん達が言っていたことと同じ!!(笑)
早々に辞めていったADさん達のその後を私は知りませんが、おじさんが言うように「どこ行っても一緒」かもしれません。
それを繰り返してでもどこかで何かに気が付けば良いとは思いますが、一生懸命やった上での結論ならば誰かがきっと応援してくれるはず。
ひと昔前のテレビ業界とも感じる場面も多々あるので、観たそのままを不安に思わないでほしいのですが、番組制作に興味をお持ちの方には参考になるドラマです。
是非ご覧あれ!
≪石川かおり≫