悲喜こもごもの≪AD経験者≫採用

2017年10月30日

問題のある応募者

テレビ番組の制作を経験したことがある、『AD経験者』からの応募には番組制作会社の採用意欲は高くなります。

どのような仕事でも同じかも知れませんが、同職種の経験者は貴重な存在です。

AD経験者に対しては以下のことが省けるからです。

■基本的なことを教える必要がなく研修期間が省ける

■勤務時間や休日などの業界特性の説明が省ける

■前職を参考にジャッジ出来るので採用までの時間が省ける

AD経験者を採用出来れば良いことだらけのようですが、“経験者”にも色々な方がいます。

キャリアトレインの転職サポートでもたくさんのAD経験者の方達をサポートしてきましたが、「未経験者の方がよっぽどまし(怒)!」と思ったことは数知れず。

番組制作会社各社からも、AD経験者を採用した後の失敗談もたくさん聞いてきました。

こんなAD経験者いたいた(痛)

◎短期間で転職を繰り返している
数か月単位で番組制作会社を渡り歩き、某テレビ局ではブラックリスト入りしているAD経験者。
少し前に辞めたばかりの番組に、別の制作会社から派遣されるAD経験者も!

◎問題を起こしている
某人気アイドルにテレビ局内で不正に接触して警備員に捕まったAD経験者。
番組で使用するモノを購入する為のお金を持って逃げ出したAD経験者。
警察沙汰&ネットニュースに登場したことのあるAD経験者も!

◎ドクターストップがかかっている
心身ともに、番組制作の仕事は止めた方が良いとお医者さんからストップがかかっているAD経験者。
頻繁に通院が必要な持病を抱えているAD経験者。
やりたい仕事に向かないというのはとても可哀そうな話しですが、無理をして辛いのは誰でもなくご本人です。

迷うAD経験者

番組制作を経験していても、テレビ業界での目標が定まらず悩んでいるAD経験者もいます。

■目指すのはディレクターではない
アシスタントディレクター⇒ディレクターが順当なコースですが、必ずしもそうは進まない方もたくさんいます。先輩ディレクターを見ていて、自分には難しいと感じたり、やりたいことはディレクターではないと感じる方もいます。番組制作の仕事の中で、方向性の違うポジションを探して転職活動を行うAD経験者は結構います。

■疲労感たっぷり
番組制作の仕事は好きだけど、体力的についていけないと思うAD経験者はいます。少なからず存在する、休みが取れる番組制作の仕事を探したり、女性の場合はバックオフィス(制作デスクや会社の総務的な仕事)にキャリアチェンジするAD経験者もいます。

■制作ジャンルを変える
テレビ番組以外の映像制作に興味が出てくるAD経験者もいます。AbemaTVなどのインターネットテレビ、WEB動画コンテンツの制作、広告制作(TV-CMや企業ビデオなど)など、映像制作のフィールドを変えようとする方もいます。または、AD経験を活かして芸能マネージャーやイベント企画などの仕事に転身する方もいます。一口にAD経験者と言っても、テレビ業界に向いていない方、方向性に悩む方と色々です。

採用企業側の見極めは難しい部分もありますが、AD経験者ご本人の為にも、お互いに正直に話し合える転職が望みたいものです。

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≪石川かおり≫

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