担当番組はどうやって決まる?テレビ業界の仕組み

2017年10月16日

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番組制作スタッフ(アシスタントディレクターなど)として番組制作会社に入社すると、それぞれ担当番組が振り分けられます。

ほとんどの番組制作会社が複数の番組を制作しており、また番組制作スタッフをテレビ局などに派遣している会社の場合は多くの派遣先(番組)があります。

どういった基準やルールで担当番組が決まるのでしょうか?

そして、担当番組は1つとは限りません。

担当番組の振り分け方

ここでは、某大手番組制作会社A社の例をご紹介します。

A社では5パターンの担当番組振り分け方があるそうです。

①自社で制作している番組1つ

メリット:1つの番組に集中して制作することが出来る
デメリット:他の番組のやり方や制作手法を知る機会が少ない

②自社で制作している番組1つ+掛け持ちで番組1つ

メリット:主軸となる番組に集中しつつ、他の番組でのやり方も学べる
デメリット:2つの番組に同時にパワーを注がなくてはならない

③自社で制作している番組1つ+掛け持ちで番組1つ+特番

メリット:豊富な経験と人脈を築くことが出来るので成長に繋がりやすい
デメリット:多数の番組を担当することで混乱を招きやすい

④特番を掛け持ち

メリット:毎回異なる番組を担当することで新鮮で飽きがこない
デメリット:レギュラー番組のように決まったシフトで動くことが出来ない

⑤テレビ局に派遣され担当番組1つ

メリット:1つの番組に集中して制作することが出来る
デメリット:局内の制作は細分化された業務が多く、幅広い経験が積みづらいことも

入社したばかりでいきなり複数の番組を担当することもありますが、制作スケジュールを考えて、ロケや収録のみなど、お手伝い程度になるかと思います。

そうしていくことで、スタッフの力量や適性を見ることが出来るのです。

入社から半年~1年と、スタッフの成長具合や力量に応じ、担当番組の増減や変更が行われることもあります。

最初から希望する番組を担当出来るとも、ずっと同じ番組を担当出来るとも限らないのです。

番組制作の基本は同じ

例えば、バラエティ番組と報道番組のように、伝えたいことがまったく違う番組とでは同じとは言いませんが、【企画~準備~収録~編集~放送】というざっくりした番組制作の流れは同じです。

また、ゴールデンタイムに放送する規模の大きな番組とお試し放送の要素が強い深夜番組でも、制作自体は大きな違いはありません。

どの番組でも基本は同じで、制作者としてすべてが勉強になります。

自分が好きな番組を担当出来ないことや、複数の番組を担当しててんてこ舞いになることもありますが、すべて意味があり、すべてが自分自身のためになるはずです。

番組に配属されることの意味や会社の考え、テレビ業界の仕組みを理解して勤務出来たら良いと思います。

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≪石川かおり≫

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