転職が『うまくいく人』と『なかなかうまくいかない人』

2017年1月30日

悩む男性

転職が『うまくいく人』と『なかなかうまくいかない人』にはハッキリとした違いがあります。

転職が『うまくいく人』は、やりたいことの方向性が決まっていて、向かう先が明確になっている人です。

面接でも自身がやりたいことを伝えることが出来るので、面接官への心証も説得力を増します。

一方で、転職が『なかなかうまくいかない人』はやりたいことがハッキリせず、場当たり的に仕事や会社を選んでしまう傾向があります。

先日も転職がうまくいかないモードに突入してしまった登録者(求職者)がいました。

転職がうまくいかない人が陥る「何でもいい」

Y君(23歳)は、マスコミ・エンタメ業界で働きたいとキャリアトレインの転職サポート面談に来社しました。

新卒で某映像制作会社に入社し、約1年間アシスタントディレクターとして勤務してきました。

企業のプロモーション映像や、教育・研修ビデオなどを制作している会社でしたが、Y君はそこで何も目的を見付けられずにいました。

そして何が嫌と言うこともなく、何となく退職してしまい転職活動をしているというわけです。

「じゃあ何がしたいのか?」

その答えが見付からないまま退職から3ヶ月経った頃にキャリアトレインにお越しいただきました。

Y君は転職がうまくいかない人が陥る「何でもいいので受けてみたい」状態になっていたのです。

・これまでとは違うテレビ番組の制作
・芸能マネージャー
・音楽系のイベント企画制作
・事務などのバックオフィス系の仕事
・スポーツ中継に関わる仕事

好きなことを羅列した結果なのでしょうが、マスコミ・エンタメ業界という共通点はあるものの、一つ一つの志望度は「興味がある」程度のレベルです。

キャリアトレインの求人を見て、あれもこれもエントリーすると言うのです。

しかし、エントリー書類を作成する段になって懸念していたことが起こりました。

Y君は自己PR文や志望動機欄が書けないのです。

面接に進んでもきっと同じ状態になることが想像出来ます。

進路の選択するには?

では、Y君はどうしたら自分の行く道を見付けることが出来るのでしょう。

上記に挙げた、自分が好きなことを掘り下げていくのも一つの手ですが、“キャリアアンカー”という概念に沿って志望を整理していく方法があります。

キャリアアンカーとは?
「自分らしく生きる」ために、自分のキャリアにおいて絶対に譲りたくない「最も大切なこと」をキャリア選択の「基本指針」すること。

キャリア・アンカーは8つの種類に分けられます。

1.専門・職能別
専門家として能力を発揮することに満足と喜びを覚えるタイプ

2.全般管理

経営者を目指すタイプです。

3.自律・独立

自分のペースを守って仕事を進めることを大切と考えるタイプです。

4.保障・安定

ゆったりした気持ちで仕事をしたいと考えるタイプです。

5.起業家的創造性

新しい製品、サービスを開発したり、既存事業を買収して再建するといったことに燃えるタイプです。

6.奉仕・社会貢献

何らかの形で世の中を良くしたいという価値観を重視するタイプです。

7.純粋な挑戦

不可能と思えるような障害を乗り越えること、解決不能と思われてきた問題を解決することなどを追求してやまないタイプです。

8.ワーク・ライフバランス

仕事と家庭生活、どちらも大切にしたいと願い、両者の適切なバランスを考えているタイプです。

引用:日本語版エドガー・シャインポータルサイト

「何がしたい」ということももちろん大切ですが、「どういう風にしたいか」を考えて仕事や会社を選択する方法もあります。

自分自身と向き合い、突き詰めて考えることで働きがいに繋がり、入社すれば終わりではなく、長く継続的に自分が選んだ仕事に携わることが出来るのではないでしょうか。

転職エージェントのサポート

転職エージェントでは、登録者(求職者)の皆さんと一緒にこういったこと考えていくことで、納得いく転職をしてもらうことが使命です。

やはり、「何でもいい」「どこでもいい」という志望では転職エージェントとしても正直やる気になりません。

登録者(求職者)のやりたいことを叶えてあげたい、この人のために精一杯頑張ろうと思えるサポートこそが私のやりがいでもあります。

一緒に悩み、考え、良い転職が出来るようサポート出来ればと思います!

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《石川かおり》

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