エンタメ系企業からの年賀状!私の密かな楽しみは・・・
今年もたくさんのクライアント様から年賀状を頂戴しましたが、私には密かな楽しみがあります。
企業によっては社員全員の名前を年賀状に記載するところがあります。
その中からキャリアトレイン経由で入社した方の名前を見つけるのが毎年の習慣になっています。
数か月前にご紹介して入社した方はともかく、数年前のご紹介となると、まだ在籍しているのか辞めてしまったのか把握しきれていません。
クライアント様からの年賀状を見て、、、
「あれ?○○さんがいない!?」
と新年早々ショックを受けたり。
「おおぉ!この会社はこんなにいるのか!」
と1社にキャリアトレイン経由の社員が何人もいることに感激したり。
名前にカラーペンでチェックして一喜一憂しています。
マスコミ業界の離職率
マスコミ業界をターゲットに人材サービスを行っているキャリアトレインのクライアントは、映像制作会社・芸能プロダクション・イベント企画制作会社などのエンタメ系企業がほとんどです。
人を喜ばせる仕事には苦労がつきもので、華やかなイメージとは真逆の労働環境が待ち受けているのがエンタメ系企業の特徴です。
厳しい労働環境の代表で言うと、テレビ番組の制作職(アシスタントディレクター)が挙げられます。
アシスタントディレクターの場合、入社1年以内の退職はとても多い現実があります。
労働環境だけではなく、クリエイターとしての才能やセンスのようなものも徐々に問われるので、退職してゆく方達の思いは一つではありませんが、10人中1人でも3年後に残っていたら良い世界です。
もちろん会社によって異なるので一概には言えませんが、やはりエンタメ系企業を全体的に見ると高い離職率であることは間違いありません。
一般的な転職回数は以下のようになっています。
20代・・・0.97回
30代・・・1.95回
40代・・・2.55回
50代・・・2.57回
60代・・・2.36回引用:enミドルの転職(アンケート実施期間:2014年1月~2月/有効回答数2,713名)
一般的には20代で1回、転職するかしないかなのに、いかにエンタメ系企業の場合は早期退職が多いか。
毎年、年賀状でご紹介した方達の退職を考えてびくびくするなんて、考えてみれば異常事態です。
最後の転職のはずが
上記の転職回数を見ても、多いというほどではありません。
まだまだ日本では、転職回数の多さはマイナス印象になる傾向が強く、「最後の転職にしたい」と考える求職者は多くいます。
今年の年賀状で結構ショックだったのは、おととしの今頃、ある番組制作会社に転職したアシスタントディレクターのK君が退職していたことです。
K君は新卒で番組制作会社に入り、自らの失敗で退職することになり、どうしても番組制作の仕事を続けたいと新たな会社に転職した経緯があります。
K君がやってしまった“失敗”は会社によっては受け入れがたいもので、やっとチャンスを与えてくれる会社に巡り合えたはずでした。
K君はこの会社で頑張ってディレクターになるのだと、相当の覚悟をもって入社したのです。
約2年間の勤務でなぜ退職してしまったのか?
これから会社に確認するつもりですが、相当の覚悟をもって入社しても辞めてしまうのがこの業界なのかも知れません・・・。
もちろん、退職した方達ばかりではありません。
年賀状に毎年名前が載り続けて、中堅規模のエンタメ系企業で取締役にまでなった方もいます。
アシスタントディレクターだった方がディレクターやプロデューサーになったことがわかる年賀状もありました。
退職する方も多いですが、何年も頑張って自分の道を築いている方だっている!
クライアント様からの年賀状にキャリアトレイン経由入社の社員の名が絶えませんように・・・!
《石川かおり》