《2016年卒》就職活動最終章!まだまだ終われない!?
昨今、大手就職情報サイトのエントリー開始をもって就職活動スタート!と言った感じですが、いよいよ3月1日が2017年卒業予定者の「就活解禁日」となります。
TV-CMや駅などで大手就職情報サイトの宣伝を見かけますよね。
一斉によーいドンしなければならない雰囲気。。。
就活生の皆さんは、就活モードへの切り替えはまだまだ難しいかも知れませんね。
あれ?2017年卒業予定者・・・!?
つまり・・・2016年卒業予定者の就活は終ったことに。
この1ヶ月以内で各校で卒業式が執り行われ、2016年卒の皆さんは社会に羽ばたくというわけですが、、、
本当に2016年卒業予定者の皆さんは就職活動を終えたのでしょうか?
2月1日時点での大学生の就職内定率は94.5%
前年同月の91.9%より2.6ポイント高い
調査:株式会社リクルートキャリア
集計対象:大学生1,001人、大学院生 410人
ちなみに、2015年の最終結果は大卒就職率96.7%(前年同期比2.3%増)
就職する意思がある学生の皆さんのほとんどは内定を得ている状況のようです。
あれれ?おかしいな。キャリアトレインの就職サポートの応募者や、求人広告への応募者の話を聞いていると、
2016年卒の皆さんはまだまだいるのですが、、、
内定はもらっているけど就職活動継続者
2016年1月15日の時点での就職活動については学生の88.3%が既に活動を終えている。1社以上の内定を獲得しながらも活動を継続しているのは3.8%だった。また就職活動を継続中の学生の選考中企業数は「1~4社」が63.6%を占めた。
調査:株式会社アイデム
2016年卒の皆さんは経団連の指針により、採用選考開始が4年生の8月スタートと大幅に後ろ倒しになるなど、新たな就活ルールに振り回される結果となりました。
中小企業の内定が大手企業よりも大幅に早く出た為、本命は大手企業とする学生の皆さんは、「就活が終われない」状態となりました。
また、就職活動継続することで、秋以降に内定辞退も例年よりも多かったと言われており、多くの企業が10月1日に内定式を予定している中、「出来ない!」という企業の悲鳴もちらほら聞こえてきました。
昨年12月の調査では、内定式の予定を「10月1日」としていた大手企業は70%だったが、8月の調査では55%に減少。2016年の1月以降と回答する企業もあった。「未定」または「しない」と回答した大企業は2割近い。
調査:HR総研
多くの中小企業では秋採用や年明け採用を行うなど、企業側も採用活動継続といった状態となったのです。
テレビ業界でもまさに同じ現象が見られました。
テレビ局やテレビ局の関連会社などは、いわゆる大手企業の部類となり、内定獲得には毎年激戦となっています。
実際に番組を制作しているのは番組制作・技術会社なのですが、テレビ局に待遇面で敵うはずもなく、志望者も多くはありません。
例年、年明け以降も採用活動を行っている番組制作・技術会社は珍しくはありません。
2016年卒歓迎求人
2月25日に放送番組に携わる制作会社などの組合である日本映像事業協会(J・VIG )の 「映像関連事業 業界研究セミナー2016」が開催されました。
「現4年生大歓迎!既卒者大々歓迎!!」というわけで、まだまだ2016年卒を求めていることが明らかです。
また、2016年卒のセミナー参加者も意外なほどいるわけなのです。
キャリアトレインの就職サポートの応募者を見てみると、、、
■K君(大学4年生)
番組制作会社に内定後、現在研修生として可能な限り出社している。
第一希望の会社ではなかった為、他の番組制作会社へのエントリーを継続中。
■Yさん(専門学校2年生)
芸能マネージャー志望で就職活動を行ってきたが内定を得られず。
新卒には狭き門の芸能プロダクションからの内定を目指し就職活動継続中。
■F君(大学4年生)
一般企業の営業職として内定を得ているが、以前から気になっていた番組制作の仕事に諦めがつかない。
番組制作会社とはどんな所かを知ることを目的としながらも、面接を受け続けている。
テレビ業界やエンタメ業界を目指す方は、良い意味でも悪い意味でも世間に流されない方がいるようで、「就職活動自体を年明けから始めた」なんて方も案外多いのです。
この時期にどこからも内定を得ていない就職活動継続者は、テレビ業界やエンタメ業界志望者に多いのかも知れません。
卒業間際に就職活動を継続しないためには?
3月1日エントリー解禁以前、本格的に就職活動が始まる前に出来ることがあります。
自己分析
自分は、、、
・どういうことは好き
・どういうことに興味がある
・どんなことが得意
・どんなことが苦手
・どんな性格(長所・短所)
・どんな風に生きたい
・どういう人が理想
⇒自分は○○な人間です!
闇雲に就職活動をしても、自分のことがわかっていなければ的外れになってしまいます。
理想通りの企業などなかなか存在しませんが、自分という人間が勝負出来る企業を選ぶべきです。
志望業界研究
2016年卒に多く見られたのは『大手志向』です。
しかし、ただ大手に入りたいと言っても通じません。
企業に入った後の目的意識を持っていることはもちろんですが、自分が志望する企業のことを知らなければお話になりません。
また、自己分析が活かされた選択であるのかも志望業界研究をしなければわかりようもありませんね。
例えばテレビ業界の場合
『大手志向』の就活生はテレビ局やテレビ局の関連会社しか目に入りません。
テレビ業界の仕組みを知ると、仕事の発注や人の流れが見えてきます。
■テレビ局
仕事↓ ↑人
■テレビ局の関連会社
仕事↓ ↑人
■番組制作・技術会社
テレビ局で働いている人は、テレビ局の関連会社や番組制作・技術会社や人材派遣会社からの出向・派遣ばかりなのです。
あと、テレビ局には色々な部署があって、希望通りの部署に配属されないかも知れないなど、知ることで想像することが出来ます。
どういった仕事をするのか、どういった労働環境であるかももちろん大切ですが、その業界を取り巻く環境や人やモノの流れ、業界が抱える課題など、ありとあらゆることを調べることが就職活動の準備になります。
ちなみにちなみに、「どうやって調べたらいいかわからない」「パソコンがないから調べられない」とか言っちゃう方は、ひとまずテレビ業界には向いていません。調べたらわかりますが・・・。
学生生活を大事にする!?
学生は単位を取ることが仕事です。就職活動をスムーズに進めるには単位取得が必須ですが、大いに遊んで結構ではないでしょうか。
1回や2回しかしたことのないボランティア活動や、バイトリーダーだったことを面接でドヤ顔で話されるより、真の友達とどんなに楽しんできたのかを聞く方が学生らしく好感が持てます。
学生時代にしか得られないキラキラした経験を是非手にしてください。
企業が採用基準として重視している項目の第1位は「人柄」です。
調査:株式会社リクルートキャリア就職白書2013
回答した9割の企業が就活生の「人柄」を最重要視していることがわかっています。
「人柄」の良さは昨日や今日出せるものではありません。
皆さんの外見に醸し出されるのは学生時代の良い経験です。
まとめ
2016年卒の皆さんは、就職が決まっていようといまいと社会に放り出されるわけですが、就職なんて別に4月でも5月でもいいじゃない。
就職活動の波に乗れなかった、乗らなかった方。やりたいことを見つけるのが遅かった方。色々な方がいて世の中成り立っているわけです。
1ヶ月や2ヶ月遅くても、やりたいことが見つかった方は幸せです。
希望通りに進むほど甘くはありませんが、まずは行動してみないと始まりません!
《石川かおり》