マスコミ業界で存在感を増す女性応募者!
キャリアトレインの就職・転職サポートにお申し込みいただいた方のデータを見ると、これまで男女の差はあまりなく、どちらかというと男性の方がやや多い月の方が目立っていました。
何だか最近女性の登録者とばかり話しているような、、、と思って10月・11月のデータを見てみたら、、、7:3で女性の方が圧倒的に多い結果に!新卒・中途共に女性の応募が目立ちます。
さらにキャリアトレインの就職・転職サポートへは申し込んだだけでは終わらず、登録面談にお越しいただく必要があります。
ネットからの応募⇒登録面談に来社
登録面談への来社率も明らかに女性の方が高くなっています。
10月・11月の2ヶ月で男性は数名しかお越しいただいていません。
それどころか、ほとんどの男性応募者と連絡が取れていません。(メール返信なし)
たまたまでしょうが、キャリアトレインから業界に飛び立って行ったのは女性ばかりという2ヶ月になりました。
求人広告(企業名公開求人※企業に直接応募)の応募者も、キャリアトレインの就職・転職サポートほど大差ではないものの比較的女性が多いようです。
各社の採用結果を聞いてみると、同じく女性の方が多いことがわかりました。
社員の男女バランスの問題も発生していて、「うちは男性を2名ほど採用したい」「男性を採用したいんだけどね」なんて言葉が聞かれるようになりました。
【男子より女子が優秀説】
新卒採用では「男子より女子が優秀」説なるものがまことしやかに囁かれています。
2015年8月に発表された学校基本調査によると、全体(学部)での就職率は72.6%。
しかし、男女別では、男子67.8%、女子78.5%。10ポイント差となるのは、2010年以降6年連続、女子が男子を上回るのは2000年以降、16年連続です。それ以前はバブル期(1990年、1991年)を除けば男子学生が上。1981年以前は、男子が女子を10ポイント以上引き離しているのが当たり前でした。(最大は1959年の25.1ポイント差。全体79.0%、男子82.3%、女子57.1%)。それが2000年以降に逆転し、ここ6年は女子が10ポイント以上上回っている、これは一体どういうことでしょうか?
ちなみに平成26年度(今年4月入社)の新卒採用では、男子大学生96.5%、女子大学生96.9%という結果で終わっています。(文部科学省・厚生労働省調査)
「採用段階ではどうしても、女子学生の優秀さが目立ってしまう」
多くの採用担当者が感じるという現象は就職率でも明らかになっているようです。
様々な採用関係者がこの現象について検証しているのですが、明確な結論は出ていません。
私が感じるのは、個人差はあるにせよ、男性よりも女性の方が何かにつけて積極的!?
女性の場合、就活メイクやスーツなど、自分を“魅せる”ことに意識が高い方が多いようです。
証明写真1つにしても伊勢丹の写真館!?など、こだわりを見せる方は多いです。就活イベントなどにも積極的に足を運びます。
そのような女性の就活にマーケットを生み出す企業も増えています。(女子学生限定の就活イベントや就活対策スクールなど)
キャリアトレインの就職・転職サポートへの応募に女性が多いのも、積極的な女性がますます増えているからかも知れません。
男性脳と女性脳の違い
応募者の傾向を見ていると、圧倒的な結果が出ていることがもう一つあります。
中途の場合、ほとんどの方が「現職中」の応募です。
ここで考えられるのは???
最近では、メンタリストDaiGoさんの著書『男女脳戦略。』にあるようなのですが、男性と女性では脳に違いがあるそうです!?
“男性の脳は、主にひとつのことにしか集中できない”
男性脳はシングルタスク
女性脳はマルチタスク
器用に立ち回る男性ももちろんたくさんいます、一般的に2つ以上のことに神経が回りづらい男性は、離職してから転職活動を始める方が多いのかも知れません。
男性の転職は自分の価値を問う
男性は「未来」に、女性は「現状」に目を向けて、転職を考える傾向
転職を考える理由ランキング(2014年10月~2015年3月DODA調査)
◎男性
1位 ほかにやりたい仕事がある
2位 会社の将来性が不安
3位 給与に不満がある
◎女性
1位 ほかにやりたい仕事がある
2位 残業が多い/休日が少ない
3位 会社の将来性が不安
一般的に男性は女性よりも家族や会社など、背負うものが多いものです。
男性が転職を考える際、女性と異なる動きを見せるのは必然なのかも知れません。
まとめ
女性の場合、結婚や出産などでキャリアを一時休止せざるを得ない時がやってくる方もいます。
マスコミ系企業(番組制作会社など)は産前産後休暇、育児休暇、時短勤務などを整備し、長く女性スタッフに活躍してもらおうという取り組みは盛んになってきました。
ただせさえ多忙な業界において今まで通りに仕事を続けていくのは大変な苦労が必要なことも事実です。
残念ながら退職に至る優秀な女性スタッフも少なくはありません。
企業側もどうしてもそういったことを見越す必要があるのです。
そこで、長いスパンで会社にいてくれるであろう男性を求める傾向は“ホンネ”の部分では見え隠れします。
まだまだ下記のような見出しがついてしまう現実はあります。
『就活、最終面接に進む7割が女子?優秀で採用したい学生は女子ばかり?内定は男女半々の謎』
『新卒採用では今も露骨な女性差別が…「就活」から格差社会は始まっていた』
何につけても男性よりも不利とされていた女性ですが、もはやそんな時代ではないと信じたいものです。
女性の積極性や行動力を発揮出来る世の中になったからこそ、社会で女性が目立つようになったということでしょうか。
《石川かおり》