“資格武装”する前に!テレビ業界じゃなくてはダメな理由

2014年6月5日

ワープロ実務検定3級
商業経済検定ビジネス基礎3級
情報処理検定3級
簿記実務検定2級
電卓計算能力検定2級
ビジネス能力検定3級
実用英語技能検定準2級
漢字能力検定準2級
秘書技能検定2級
Microsoft Office Specialist Excel 2013
Microsoft Office Specialist Word 2013 Expert
世界遺産学検定3級

履歴書にずらずらと並んだ資格の数々。

今年、映像系の専門学校を卒業したSさん(20歳)が持つ資格です。

sikaku

Sさんはテレビ番組制作のデスクを目指し就職活動をしていました。

番組制作デスクは事務作業がメインの仕事ということもあり、Sさんとしては事務スキルの評価に繋がると考え、これだけの資格を取得したそうなのです。

そう頑なに信じているSさんは、デスク職の内定が得られないことに疑問しか感じていませんでした。

キャリアトレインの就職・転職サポート面談で来社したSさんの話を聞いていて、問題は資格がどうのこうのではないことがハッキリしました。

Sさんの希望条件は以下のようなものでした。

●番組制作デスク職
●正社員
●テレビ局内勤務
●バラエティ番組
●週休2日(土曜・日曜)祝日
●残業は多くて1日1時間

う~ん・・・。

「こんなの無理」と言ってはいけないのでしょうが、現実的にこの条件をすべて叶えるのはかなり難です。

労働条件の希望を持っているのは間違いではありませんが、テレビ業界志望で上記のような条件を優先させるのは間違いかも知れません。

テレビ業界(特にバラエティ番組制作)はハードワークで知られ、続いている人は何らかの目標を持ち頑張っています。

Sさんは労働条件ばかりが先行して、テレビ業界での夢や目標は特にないのです。

ただ、好きなテレビ業界に身を置きたい。

でもハードワークは嫌。

これでは企業が積極的にSさんを採用するわけがありません。

資格の多さ?

テレビ業界での選考にはまったくと言って良いほど関係ありません。

資格で武装する前に出来ること、考えることがあるはずです。

結局Sさんはテレビ業界とはまったく関係のない業界に就職しました。

「テレビ業界じゃなくても良かった」ということでしょうか・・・。

そうだとしたら入ったとしても厳しい状況になっていたかも知れませんね。

support_btn

≪石川かおり≫

PAGE TOP