【ショック!こんな会社は嫌だシリーズ】第10回:「早く!早く!」でドン引きされる!?丁寧さを欠いた採用活動

2013年12月25日

求職者は1社しか受けていないとは限りません
このあたりのことを理解してくれない採用企業がたま~にあります。

「御社1本です!」「御社しか受けていません!」
という求職者に好感を持つとは思いますが、
そこまで1社に並々ならぬ拘りを持つ方もいません。

複数の企業を受けていても、一通り選考結果が出た後だったり、
1社1社の結果が出てから動くタイプの方や、
内定を貰えるならばこの会社に入りたいと決めているとか、
タイミングや気持ちの問題で「今は」御社1本という方はいるかと思いますが。

ほとんどの求職者は何社か同時にエントリーしています。
特に求人と同じ業務経験を持つ方の場合、
自分を評価してくれる会社と巡り合いたいものです。
受けている会社の諸条件がハッキリするまで決められません。

少し前にある番組制作会社の面接を受けたディレクターのKさん(33歳)は、
その会社に即日内定を貰ったのですが、
「明日から来て欲しい」という要望に応えることが出来ませんでした。
Kさんは希望のジャンルを制作している会社を何社か受けていたからです。
事情を説明して、返事を待ってもらいたかったのですが、
「すぐに来られないなら内定は取り消し」だと言われてしまいました。

こんな風に言われて、「この会社に入りたい!」と思う人がいるでしょうか?

ただ、人手が欲しいがために採用したいと言うのが見え見えです。

テレビ業界は「明日から来て」という会社が非常に多いのです。
(もちろん就業中の方にはそこまで言いません)

採用してもらうのはありがたいのですが、
職場の説明や労働条件の明示、最終的な意思確認など、
少しで良いので時間を掛けて欲しいと常々思っています。
入社してから自分の給料を知らなかったり、
社会保険に入れるのかどうかもわかっていない方があまりにも多いのです。

仕事の本質的なことは入ってみないとわかりませんが、
人を1人採用するという誠意を最初に見せるのは企業の義務ではないでしょうか。

親御さんにとって大事なお子さんであり、
その方の人生を左右する就職になるのです。

「早く!早く!」もわかるのですが、
もう少し丁寧に採用活動を行うことによって、
結果的にそういったことを理解出来る優秀な人材をゲットすることが出来るはずです。

人材は質より量の時代ではなくなった今、
1人1人と真摯に向き合った採用活動を企業には望みたいものです。

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