同じテレビ番組ADでも全然違う!?マスコミ・エンタメ業界の休日・勤務時間

2023年11月6日

「土曜、日曜、祝日」など、カレンダー通りの休みで働いてきた方の場合、マスコミ・エンタメ業界に転職すると、休みの取り方に慣れるまで苦労する方もいます。

勤務時間も、例えば9時~18時あたりの時間帯で働いていた場合、変則的な勤務時間に辛くなる方もいます。

マスコミ・エンタメ業界と言っても、すべての職種が不規則で変則的な働き方をしているわけではありませんが、例えば。

・テレビ番組の制作に関わる仕事
・イベントの企画制作や運営に関わる仕事
・芸能プロダクションでタレントの活動を支える仕事
・映像や音楽などのコンテンツ制作に関わる仕事
・海外とのやり取りが多い仕事
・24時間365日ストップすることができない仕事

などなど、特殊と言っても良いかもしれない仕事の場合、カレンダー通りできっちり日中の時間帯で働く、というわけにはいきません。

求人情報などを見ると、休日や勤務時間の箇所に下記のような表記を見かけることがあると思います。

「担当番組のスケジュールによる」
「仕事の進捗により決定します」
「タレントのスケジュールにより変動します」

曖昧でよくわからないかと思いますが、こうとしか言いようがないのです。

会社の決まった休日曜日や定時はあります。

ただ、職種や担当業務によっては、常に確定・確約することは不可能なのです。

マスコミ・エンタメ業界に未経験で転職した方ばかりではなく、同じ業界・職種で転職した方でも戸惑うことはあります。

最近の例で言うと、こんな転職者がいました。

■番組制作アシスタントディレクターのAさん(25歳)
前職の番組制作会社(土曜、日曜、祝日休み)

転職した番組制作会社(担当番組の放送回に合わせたスケジュール)

Aさんが担当することになった番組は、複数の制作会社が入っていて、Aさんの会社は2ヶ月に1回の放送回を任されています。

その放送回に合わせて、リサーチやロケ・収録・編集などを進めていきます。

放送回までの約1ヶ月間は、2週間に1日程度の休みで、会社に泊まることもあります。

ただ、放送回が終わると、翌日から1週間程度の休みとなります。

この番組を担当するすべてのスタッフが同じような働き方で、番組に就いて長いスタッフには慣れっこになっています。

Aさんはこのスケジュール感になかなか慣れることができず、よりによって一番忙しい時期に入社してしまいました。

どうしても前職と比べてしまい、体力・気力・精神的に辛いと感じています。

このような働き方は法律に触れているわけではなく、就業規則でも細かく触れているところです。

だからといって、自分に合わない働き方を無理して続けることはよくありません。

Aさんも担当番組のスケジュールを一巡することで、改めて考えたいと思っています。

このように、マスコミ・エンタメ業界では様々な休日・勤務時間があります。

マスコミ・エンタメ業界の休日・勤務時間

土曜、日曜、祝日休みで、日中の勤務時間で働くことができる職種もあります。

例えば、バックオフィス系の職種が当てはまります。

「総務」「人事」「経理」「法務」「事務」など。

もちろん、繁忙期や業務によっては休日出勤や残業になることもありますが、常態化とまではいきません。

それぞれの職種なりに苦労は異なりますが、「働き方」という面では、バックオフィス系の職種の方は比較的働きやすくなっているかと思います。

冒頭に挙げたような、クリエイティブ職や24時間体制の仕事の場合、下記のような休日・勤務時間があります。

■テレビ番組制作職
上記のAさんのように、担当する番組に合わせる働き方が多く見られます。
番組によっては、土日祝休みや、定時で働くことができることもあります。
特に「報道・ニュース番組」の場合、月~金で放送されている番組が多く生放送なので、ルーティンで休みや勤務時間が決まっていることが多いです。
曜日で「週休2日」が固定で決まっているパターンはよくあります。ただ、「報道・ニュース番組」は深夜早朝でも放送されているので、勤務時間はシフト制となったり、終電で出社して早朝の放送に備えたり、夕方出社して夜の放送の準備をするなど、日中だけでの勤務とは限りません。

■テレビ番組技術職
カメラや音声、映像編集など、番組の技術面を支える仕事の場合、ロケや収録に合わせた働き方になるので、決まった曜日で決まった勤務時間というわけにはいきません。
映像編集の場合、編集が終わるまで編集室に数日間こもりっきりになることもあります。
制作職と同じように、番組のスケジュールによって編集スケジュールも決まってきます。

■放送を支える職
滞りなく放送ができているか監視する仕事や、制作や技術スタッフをサポートするような仕事の場合、24時間365日シフト制で働いている方もいます。
例えば、下記のような勤務パターンもあります。

〇3交代制(シフト制)
※下記いずれかの時間帯にてローテーションでシフトを組みます。
A. 8:00~15:00
B. 15:00~22:00
C. 22:00~8:00

〇シフト制(4交代制/実働8時間)
◆ 9:00~18:00
◆10:00~19:00
◆15:00~24:00
◆24:00~翌9:00
※電車通勤の場合、電車がない時間帯に出社・帰宅する際はタクシーチケットを支給。

■芸能マネージャー職
タレントのスケジュールによって休日や勤務時間がきまる最たるものです。
俳優、歌手、芸人など、担当するタレントによっても、働く時間帯が大きく異なります。
例えば俳優の場合、ドラマや映画の撮影で深夜早朝が多かったり、歌手の場合は全国ツアーなどで長期間家に帰れなかったりすることもあるかもしれません。
スケジュールが多くないタレントを担当している場合、営業活動に専念しなければならないので、そのようなときはクライアントに合わせた働き方になります。

同じ番組制作職でも働き方は全然違い、マスコミ・エンタメ業界における役割やジャンルの違いなどでも、また違いがあります。

一概にこうだと言えない業界・職種も多いので、丁寧に説明できればと思いますので、興味がございましたらお気軽にお問い合わせください!

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<石川かおり>

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