利用率トップ!転職希望者と求人企業が人材紹介会社に求めること

2022年5月27日

今や人材紹介会社(転職エージェント)利用して転職活動を行うのはスタンダードしつつあります。

株式会社マイナビの転職動向調査(2019年)では、20代が転職活動を行う際に利用したサービスは以下の順になっていることがわかりました。

1位:「転職サイト」
2位:「人材紹介会社」
3位:「ハローワーク」

転職についての相談相手では、20代男性の場合、人材紹介会社が一番多いようです。

1位:「人材紹介会社」(42.2%)
2位:「両親」(36.8%)
3位:「家族(配偶者など)」(35.4%)

出所:株式会社マイナビ転職動向調査(2019年)

人材紹介会社(転職エージェント)利用して転職活動を行う方が増えている理由として、下記のようなことが挙げられます。

①転職活動の進め方を教えてもらえる
②求人詳細(企業情報など)がわかる
③自分の市場価値がわかる
④応募書類作成や面接対策などをサポートしてもらえる
⑤キャリアプランについてアドバイスをもらえる
⑥自分に合った求人を紹介してもらえる
⑦労働条件などを確認できる
⑧給与や入社日の交渉をしてもらえる
⑨エントリーや面接日程の調整などを任せることができる
⑩自分の強みやアピール方法などを分析してもらえる

キャリアトレインの転職サポートでは、上記はもちろん「マスコミ・エンタメ業界に特化しているから」という理由が最も多くなっています。

求職者は個別に様々な事情や希望を持って転職活動を行います。

そういったことを人材紹介会社に相談しながら進められるので、ひとりで動くよりも多くのヒントを得られるかと思います。

さて、求職者が人材紹介会社に求めることはわかりましたが、人材紹介会社に求人を依頼する企業も求めることはたくさんあります。

求人企業が人材紹介会社に求めること

中途採用を行う際、「人材紹介会社」を利用する企業は年々多くなってきています。

人材紹介会社は、求人企業から「こんな人を紹介してほしい」という依頼を受けて人選を行います。

人材紹介会社にピンポイントで欲しい人材を探してもらうわけですが、その要件には公開できないものも含まれます。

例えば・・・。

某芸能プロダクションの芸能マネージャー求人では、下記のような人材を探してほしいと依頼がありました。

・3年以上の芸能マネージャー経験
・30代前半まで
・男性
・都内の運転に慣れている
・一般的に知られているタレントが所属しているプロダクション出身者
・中級以上の英語力
・新人開発/育成経験

なかなか難しい依頼です。

年齢や性別は限定してはいけないのですが、求人企業が人材紹介会社を利用するメリットもこんなところにあります。

「自社でNGとする人材を人材紹介会社でスクリーニングしてくれる」

その他にも、求人企業によっては、業務内容に直結するとは思えないような依頼もあります。

・○月○日までに入社できる人
・20代は転職回数1回まで
・大卒以上
・都内在住
・清潔感のある人(ルックス重視)
・競合企業出身者
・30歳前後の女性NG(産休育休が発生する可能性があるから)
・体育会系(体力のある人)
・特定の国の人を除外
・お酒を飲める人(接待が多い)

このように、求人企業独自の基準もあれば、中にはとんでもレベルのものもあります。

あまりにも違法な依頼に対しては、人材紹介会社としてはフェードアウトするしかありませんが、そこまでいかずとも必ず何かしらの要望はあります。

求職者の方は知りようもないことなので、伝え方によっては気分を害してしまうこともあるかもしれません。

人材紹介会社としては、求人依頼と格闘・葛藤しながら、改善につながればともがく日々というのが現実です・・・。

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