給与か夢か?芸能マネージャー内定者の選択

2020年8月24日

現在、芸能マネージャー志望の登録者(求職者)がある決断を迫られています。

Sさんはテレビ番組のアシスタントディレクター(AD)として約3年間勤務し、芸能マネージャーへ転向を希望しています。

キャリアトレインの転職サポート応募時にはすでにADは辞めていて、芸能プロダクションの求人を探していました。

しかし、新型コロナウィルスの影響で芸能プロダクションの求人はほとんどストップしてしまいました。

リクナビやマイナビなどの求人サイトを見ても、コロナ以前と比べて芸能プロダクションの求人はかなり減っています。

そんな中でも芸能プロダクションへの入社希望者は多く、新卒・中途ともになかなかうまくいかない状況が続いています。

Sさんも苦戦を強いられている1人でしたが、持ち前のコミュニケーション能力とAD経験者という職務経歴が評価され、ある芸能プロダクションの内定を得ました。

Sさんはとても喜んでいるのですが、1点だけ悩むところがあります。

それは、試用期間中の給与です。

試用期間とは?

入社後、試用期間がスタートします。

一般的には3ヶ月~6ヶ月とされていますが、企業によっては1年ほどのところもあります。

法律で決まっているわけではありませんが、最長でも1年が限度と解釈されています。

試用期間だからと言って、簡単に解雇されるわけでも不当な労働条件で働くことはありません。

ただ、給与に関しては正式採用後の賃金より低く設定されている場合があります。

例えばSさんの場合、、、

試用期間3ヶ月間:月給18万円
試用期間終了後 :月給20万円

SさんはADを3年ほど経験しているので、前職より給与が下回ることになります。

芸能マネージャー職は未経験の為、下がるのは覚悟していましたが、試用期間中の給与に不安があります。

試用期間中の給与が低いのは理由があります。

○芸能マネージャーは離職率が高く、企業にとってリスクが大きい
○芸能マネージャーとしての適性を見極める期間
○業務を教える為に既存の社員の時間を割かなければならない
○既存社員と同じパファーマンスは出来ない為

簡単に言うと、右も左も分からない新入社員を採用することで、数ヶ月間は会社にとってリスクはあっても利益はないからです。

転職の目的

Sさんにも生活があるので、いくら未経験からのスタートでも給与額は重要です。

Sさんは、「月給18万円でギリギリ」と話しています。

芸能マネージャー求人は冒頭でも説明した通り、募集はほとんどなく、希望者もとても多いです。

しかもSさんは芸能界の第一線で活躍する超人気有名人を担当することになります。

Sさんの希望通りのジャンルで、労働条件も芸能マネージャーではびっくりの完全週休2日制です。

ちなみに、正式採用後はボーナスも年2回支給されます。

ただただ、試用期間中の給与だけがネックになっています。

無理強いは出来ませんが、もし内定辞退という選択となるならば「もったいない!」と思ってしまいます。

3ヶ月間だけ何とか耐えて、Sさんの夢を叶えてほしい!

「求職者の思いを尊重する」のは人材紹介会社の基本です。

この場合、どうすれば良いでしょうか!?

給与<夢???

マスコミ・エンタメ業界への転職は往々にしてこの問題が発生します。

そんな時はやはり転職の目的に立返る必要があります。

Sさんとは何度も話し合いを重ねていますが、さて、、、どのような結論になるでしょうか。

就職・転職サポート応募

<石川かおり>

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