8割以上がコロナ鬱!?メンタル勝負で就活・転活

2020年4月15日

ある地域の精神科では1日に診察した患者の8割以上が「コロナへの強い不安を」述べたそうです。(精神科医の鹿目将至氏調べ)

これがいわゆる「コロナ鬱」

今後の見通しが立たないことから、不安や焦りが強くなり、息苦しさや不眠といった症状が出るそうなのです。

中国の調査では、過半数がうつ症状を示したとの報告もあるそうです。

「鬱」とまでいかなくても、「コロナ疲れ」はほとんどの皆さんが感じているのではないでしょうか?

世界中でコロナによる死者や感染者が増えていくニュースを見聞きする毎日。

夕方になると「東京都の新型コロナウイルス感染者〇〇人!」と流れる速報に私も恐怖を感じます。

感染による恐怖はもちろんですが、これからどうなってしまうのか、景気が直結する仕事であるがゆえに不安で仕方がありません。

精神的な不安に加え、在宅勤務で身体的な拘束もあり、毎日モチベーションを保つのに必死です。

そう、ありがたいことに健康な身体のうちは戦うべきは自分自身の“メンタル”なんだと思い知らされました。

就活・転活はメンタル勝負

キャリアトレインの就職サポートでは、毎年卒業ギリギリの駆け込みで就職を決める学生がいます。

1月~3月にかけて企業の選考を進めても、4月1日入社に間に合う算段なのですが、今年はそうはいきませんでした。

■2月後半に内定取り消し

東北在住の大学生Mさんは、映像編集の仕事を志望して就職活動を行っていました。地方在住で映像とは関係ない大学ということもあり、就活の波に乗り遅れた感がありましたが、2月に某番組制作会社の編集職での面接の機会を得て、内定までたどり着きました。しかし、内定から数日後、「4月に採用するのが難しくなった」と企業から連絡があったのです。この頃、新型コロナウイルスの脅威が本格化し、番組の制作がままならない状態になりました。そんな中で新卒を迎える余裕はなく、残念過ぎる話になってしまったのです。Mさんは落ち込んだ素振りを見せず、「次に行こう!」という気持ちを持ち続けてくれました。だからこそ、現在働いている某番組制作会社に3月中旬に内定を貰い、4月1日入社が実現したのです。

転職(中途採用)希望者の方も大変でした。

■3月末に退職するのに

都内の建設会社勤務のEさんは、学生時代からテレビ番組制作に強い興味を持っていました。25歳になる今年を区切りにして番組制作会社のへの転職を決意したのです。平日に面接の時間を割くことが出来ない職場の為、Eさんは退職届を出した上で転職活動を始めました。社会人として3年間確かな実績があるEさんは、番組制作会社への転職成功は問題ないだろうと踏んでいたのです。そんな矢先に新型コロナウイルス騒ぎが始まりました。2月半ばに3社の面接が決まっていたのですが、すべて保留になってしまったのです。決して不合格ではなく、番組制作会社としてはEさんに会いたい意思はありました。2~3週間待たされ、3月にようやく2社の面接が進みました。そのうちの1社に入社を決め、なんとか間を開けずに4月1日入社出来ました。Eさんは面接日程がなかなか決まらない中でもモチベーションを維持し、面接に向けて企業研究や自己PRなどを練っていました。

緊急事態宣言が出た現在では、MさんやEさんの時よりも企業の採用活動は鈍っています。

この状況で前向きな気持になれる就職・転職希望者は強いと感じます。

時間があるのに何も動き出さない、進まない求職者の方もいるのです。

コロナ鬱にならない為に

コロナ鬱による懸念はあちこちで聞くようになりました。

お医者さんや専門家が提唱するコロナ鬱や、コロナ疲れと戦う方達の対処法をご紹介します。

■規則正しい生活をする
外出自粛や在宅勤務などで普段とは違う生活が続いています。1日のタイムテーブルを作って生活リズムを整えましょう!

■身体を動かす
筋肉は裏切らない!運動によって脳内の動き刺激し、気力体力を保ちましょう!

■明るい未来を思い描く
新型コロナウイルスは、いつかは必ず収束します。悲観的にならず夢や希望を持ちましょう!

■自分でコントロールできることに目を向ける
新型コロナウイルス感染拡大は予防を徹底するくらいしか個人の力ではどうにもなりません。どうにもならないことを考えても仕方がありません。出来ることに目を向けましょう!

■スマホの使用を控える
外の世界から痛ましい情報が入ってくるのを防ぐ!気の滅入るような一連のニュースを遮断する!

■人との関わりを絶たない
不安は孤立の中に生まれます。気軽に連絡が取れる相手を見付けて関わりを持ってみてください!

などなど、コロナ鬱(コロナ疲れ)を吹っ飛ばす方法はたくさんあります。

私は出来る限り”いつも通り”を意識しています。

在宅勤務で面談や打ち合わせは出来ませんが、このようにブログを書いたり、やるべきことをやるようにしています。

不安で不安で仕方ありませんが、暗闇の中で何が出来るのか、ちょっと自分に課してみました。

もはや新型コロナウイルスは自分自身のメンタルとの戦いなのです。

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<石川かおり>

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