新入(若手)社員の9割が「メンターが欲しい!」

2020年4月6日

番組制作会社A社では、数年前から【メンター制度】を導入しています。

◎メンター制度とは?
メンターとは英語で「Mentor」(良き指導者や助言者相談者)という意味。上司以外の先輩社員が、新入社員の悩み相談にのって解決のサポートを行う制度。年齢の近い先輩社員や社歴が近い先輩社員がサポートするので新入社員からすると相談しやすい。

ちょうどこの3月末で、昨年4月に入社した新入社員のメンターを終えたチーフADさんがいました。

1年間サポートした新入社員もADとして一通りの仕事を覚え、4月からメンターの手を離れ某バラエティ番組に配属されました。

一般の大規模企業ではメンター制度(それに準ずる取り組み)を取り入れているところは5割ほどです。

マスコミ・エンタメ業界では、「メンター制度があります!」という企業は多くない印象ですが、その役割に注目している企業はあります。

メンター制度は企業にとって以下のような目的を持っています。

・若手社員の早期離職を防ぐ
・社内のコミュニケーションが活発化する
・メンターになった社員も責任感を持ち成長に繋がる

そして何よりも、新入社員(若手社員)はメンターの存在を求めています。

新入社員はメンターに相談したい

Q.働く上でメンターが欲しいですか?

Q.メンターが欲しいと思う理由

第1位「アドバイスが欲しいから」(70%)
第2位「親身に話を聞いてくれる人が欲しいから」(56%)
第3位「目標となるような存在が欲しいから」(36%)

出典:『エンウィメンズワーク』

2019年の『日経doors』のアンケート調査でも、Q.「メンターは欲しい?」という質問に対して、「欲しい」または「ときどき欲しい」と答えた割合は計93%に上りました。

“精神的”な仕事の悩みや人間関係などを、相談しやすいメンター(先輩社員)がいることによって解消することが出来ます。

マスコミ・エンタメ業界のメンター制度

■番組制作会社A社
入社後1年間、配属された番組内の上司や先輩とは別に、先輩社員(若手ディレクター)が新入社員(若手社員)のメンターを担当。定期的にメンタリング(面談)の時間を設け、職場でのリアルな悩みや目標設定について相談出来る機会を作っています。

■某テレビ局
新入社員と他部署の先輩(メンター)がペアとなり、定期的にコミュニケーションを取る。一緒に食事に行き、何でも相談してOK。

■芸能プロダクションB社
入社後2年間、直属の上司とは別に、先輩社員がメンターとして新入社員(若手社員)を支えます。入社5年以内の先輩がメンターとなり、業務や人間関係の悩みについて定期的に話を聞き、必要に応じてアドバイスをします。

新入社員(若手社員)にとって、メンターとなる先輩社員は憧れの存在でもあります。

メンターとなる人は現役バリバリで活躍している先輩の為、メンター自身も多忙を極めます。

そんな中でも新入社員(若手社員)とのコミュニケーションを欠かさず、客観的な視点でアドバイスが出来る人材です。

まだまだメンター制度を導入していない企業は多々ありますが、もしいるならば頼ってみましょう。

メンター制度が自社にない場合、キャリアトレインのような外部がメンターの役割を担うことも可能です。

コンサルティングやカウンセリングとなるとハードルが高いように感じますが、客観性を持ったアドバイスを得る機会だと思って気軽にご利用下さい。

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<石川かおり>

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