採用は慎重に!?マスコミ・エンタメ業界ならではの理由
マスコミ・エンタメ業界は、人の出入りが比較的多い方かと思います。
そんな中、社員の採用で痛い目にあった会社も数知れず。
社員が問題を起こせば、タレント名や番組名が出てしまいます。
採用段階で慎重にならざるを得ません。
先日、これまでお付き合いのなかった某芸能プロダクションからお電話を頂いたのですが、人事担当者の方が何やらとてもお困りの様子でした。
人事担当者「求職者の身元というか・・・どういった判断でご紹介してくれるのでしょうか・・・?」
どうやら最近採用した社員に問題があったようです。
求職者を信じるしかない
求職者の職務実績や勤務状況などについて、前職に確認を取る『リファレンスチェック』を行う会社もあります。
求職者の勤務していた会社に電話をかけて確認するのですが、マスコミ・エンタメ業界の会社ではあまり行いません。
キャリアトレインでも、求職者のリファレンスチェックは行っていません。
求職者との面談(コンサルティング)がすべてで、その中で職歴の信憑性や人柄など、たくさんのことを判断しています。
よほどの矛盾やごまかしがない限り、求職者の言うことを信じるしかないのです。
冒頭の芸能プロダクションに、一体何があったのか聞いたところ、、、
人事担当者「ちょっと・・・犯罪系で・・・」
!?
人気タレントを抱えるこの芸能プロダクションにとって、大問題が発生したことがうかがえます。
連絡もなしに辞めた(バックレた)とか、そんなことはまだかわいいものです。
法に触れるようなことだけは本当に勘弁して欲しい!!
小さい?嘘も大問題
シャレにならないことをやらかした社員・スタッフについて、こんなことを聞いたことがあります。
ケース①タレントクロークを盗撮
番組出演者の控室に忍び込み、好きなアイドルをスマホで盗撮!
ケース②スタッフルームで窃盗
テレビ局内のスタッフルームでパソコンなどを盗み、警察に逮捕!
ケース③帰宅途中にわいせつ行為
自宅最寄り駅から女性の後をつけて痴漢行為をはたらき現行犯逮捕!
まだまだ、時たまニュースになるようなケースもあります。
このような犯罪は、マスコミ・エンタメ業界で働く方に限りませんが、「社員が問題を起こせば、タレント名や番組名が出てしまう」という、業界人ならではの責任が伴います。
また、犯罪まではいかなくとも、小さな嘘が大きな問題になることもありました。
・面接時にゴールド免許と申告していたタレント送迎メインの現場マネージャーが、実は違反だらけで入社1ヶ月で免許停止に!
・前職を自主退職したと言っていたのに、実は勤務態度が悪くて解雇されていた!
・信頼のおける中学校教諭の前歴だったが、不倫トラブルで懲戒免職されていた!
会社によって許容範囲は異なりますが、最初に嘘をつかれてしまうと信頼関係を築くのは難しいものです。
これらはマスコミ・エンタメ業界全体では、ホンノ一部の方のお話ですが、採用に慎重になる理由としては十分かと思います。
≪石川かおり≫