“アピール”こそがディレクターやプロデューサーへの近道!?

2019年5月22日

アピール

アシスタントディレクター(AD)はあくまでも番組制作のスタートポジションです。

一生ADのまま勤務している方は稀で、フリーのプロフェッショナルADみたいなベテランがいるのは聞いたことがありますが、番組制作の世界において一般的ではありません。

ADのA(アシスタント)が取れて、ディレクター(ディレクターを目指す)になるのが通常ですが、ADからAP(アシスタントプロデューサー)や制作デスク、または映像に関わる専門職へのステップアップやキャリアチェンジする方もいます。

ADとしてのスタート時点で、「ディレクターになりたい」「プロデューサーになりたい」とハッキリしている方は案外少ないものです。

面接などで無理にどちらかを宣言する方はいますが、実際に話してみると、「まだわからない」と言う方は本当に多いです。

その理由として、こんなお話を良く聞きます。

①ディレクターとプロデューサーの区別がつかない
②やってみないとわからない
③どうやってディレクターやプロデューサーを目指したらいいのかわからない

AD(番組制作の仕事)は知識や経験がなくてもスタート出来ます。

ですので、上記のような「わからない」は当たり前で、インターネット等で調べてもいまいちピンとこないのではないでしょうか?

ディレクターとプロデューサーの違い

まず、ディレクターとプロデューサーは何をする仕事で、どう違うのかわからない方は非常に多いです。

ディレクターもやってプロデューサーもやる方もいますし、仕事内容が重複していることも多く、境界線がハッキリしていない場合もあります。

ディレクター:番組制作の実務を担当します。
演出とも言われ、自ら情報収集や取材をし、台本も書きます。またVTRの構成や編集をしたり、番組内で使用する音楽や効果音を決めたりもします。大きな番組では複数名のディレクター(D)で役割を分担したり、構成作家と一緒に内容を考え、アシスタントディレクターと一緒に番組を進行していきます。

こんな方は向いている⇒
映像が好きで、自分がやりたいことをきちんと伝えることが出来る方。多くの人に協力を仰いだり、スタッフへ的確な指示を出すリーダーシップも必要。

プロデューサー:番組制作における最高責任者の役割を担います。
■番組の企画立案・プレゼンテーション
■予算組み
■制作費の管理
■スタッフのまとめ役
■スポンサーや出演予定者との交渉事
■トラブル時の対応 など

こんな方は向いている⇒
多くの人をまとめる力と決断力がある方。高いコミュニケーションスキルを持って、交渉や提案出来る方。

どうやってなるのか?

ディレクターとプロデューサーの違いがわかったところで、ではどうすればなれるのか?

×試験がある(会社によっては独自の試験も設けるところも)
×何年経ったらという期間が決まっている
×年齢が上がれば自動的になれる

こうすればなれる!という決まったルールや確約はありません。

番組制作における総合的なスキル(企画、取材、交渉、編集など)を身につけるのはもちろん、周りから信頼されてはじめてチャンスが訪れます。

そのチャンスを得る為に大事なことは、『アピールすること』

これは、多くのテレビスタッフやテレビ業界の方々から聞きます。

「自分はこれだけのことが出来るようになった」
「ここまで出来るから○○をやらせてほしい」など

先輩や上司はADの頑張りや仕事の出来具合を見てはくれています。

しかし、ただ待つだけではなく、自分からアピールすることで引き揚げてもらえるのです。

また、「ディレクターになりたい」「プロデューサーになりたい」とアピールし続けることで、「○○はプロデューサーになりたいんだな、じゃあ空きが出来たら推してやろう」と、上の方達に認識され、希望のポジションに近づくことが出来るのです。

番組の企画などでも同じで、、、

「私は○○をテーマにした番組が作りたい」
「私は将来ドラマを制作してみたい」
「○○みたいな番組に携わりたい」

などをアピールすることで、希望に近い機会があった際に思い出してもらえるのです。

常に“アピール”すること。

これが、夢や目標に近づく為のポイントです!

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≪石川かおり≫

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