【実録!内定者シリーズ】第2回:ねぇ、お願い。スマートな振り方をして(笑)
人材紹介会社が食らう痛烈パンチ
それは「内定辞退」
もちろん痛いのはその人をあてにして内定を出した企業なのだが、
求職者と企業の間に入って調整役を務める人材紹介会社の役割は大きい。
複数の企業を受けていて、幸運な事にその中の何社から内定をゲットしたとする。
当然1社を選ぶ事になるので、その他は断らなくてはならない。
「内定辞退」そのものは至極当然のことであり、就職・転職にはつきものだ。
これまで色々な「内定辞退」に遭遇してきたのでご紹介しよう。
中にはルールを逸した驚きの「内定辞退」もあった・・・。
某ポストプロダクション(映像編集スタジオ)D社の、事務職として内定を得たKさん(24歳)。
Kさんは契約社員として一般企業で働きながら、マスコミ業界での転職を目指していた。
現職の契約があと1週間で終了となるので、早く次を決めて働きたいという希望があった。
その希望に応えるべく、キャリアトレインとD社の調整を早めることに。
D社に無理を言って、1週間以内に1次面接~2次面接~内定と超スピードで行ってもらったのだ。
D社も退職者の後任探しという理由があり、双方急いではいた。
Kさんは最初からD社入社に向けてとても積極的で、
すぐにでも働かせてもらいたいと終始アピールしていた。
なので、内定の連絡をした際には相当喜ぶかと思っていた・・・。
電話に出ないので、取り急ぎメールで吉報を伝えた。
1日経過し、返信が来ない・・・。
予定していた入社日は明日に迫っていた。
もう一度電話。
出ない・・・。
その日の夜、やっと1本のメールが届いた。
「辞退させて欲しい」
理由は?
研修はないと思っていたのに、面接で研修があると聞いて、
自分が考えていた事と相違があり不安になったとのこと。
まったくの未経験で正社員として入社する人が「研修」が嫌?
よくわからない。
ネットワークを駆使し(笑)、突き止めた本当の理由は、
「他の人材紹介会社から別の仕事を紹介されたため」だった。
結局、他に良い話がきたわけだ。
別に良いけど・・・。
企業もキャリアトレイン随分振り回されたものだ。
話はこれで終わらない。
他の仕事を見付けて、まぁ・・・良かった良かったとなっていたところ。
Kさんから電話が。
「D社に再応募したい」
結局、他の人材紹介会社から紹介された会社に転職出来なかったようだ。
D社の傷も癒えていない(怒っている)中で難しい相談だったので、
この相談は丁重にお断りした。
そうしたらあれまぁビックリ!
KさんはD社のホームページから直接再応募したのだ。
すぐにD社から電話をもらい発覚したのだが・・・当然お断りしたようだ。
このKさん以外にもまだまだ凄い「内定辞退」はある。
・入社して3日目に、以前受けていた会社から内定の連絡があったので退社
(厳密には辞退とは言わないが、まぁ)
・番組制作会社に入社予定で、すでに社員全員に挨拶し、契約書まで交わしたのに辞退。
これも他の会社に内定をもらったからなのだが、それがまったく別職種の仕事だった。
あれほど番組制作への情熱を語っていたのに・・・。
他社を受けている事を言うと受けが良くないと思う気持ちや、
面接で御社が第一希望と言う気持ちはよくわかる。
ただ、個人で受けるのと、人材紹介会社を通して応募することは違うのだ。
人材紹介会社が知らなかったでは調整のしようがない。
他社と並行してうけるのは良し。
それをうまく調整するのが人材紹介会社なのだ。
どうか包み隠さず状況を伝えて欲しい。
一緒に相談しながら進めて行きましょうよ!!
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