エンタテインメント業界で必要な【国語力】
~読解力とは~
文章を読み、その内容を理解すること。
出典:三省堂(大辞林 第三版)
~文章力とは~
文章を書く力、能力。
出典:実用日本語表現辞
先日、「読解力が足りない」という理由で試用期間中に厳しい状況に追い込まれたAさん(25歳)
芸能プロダクションの事務として入社したAさんは、書類を確認する際など、内容を理解するのに時間がかかるそうなのです。
困ったことに、間違った理解をしてしまい、後から周りの方に指摘されることもあったようです。
一般的に知られている大学を卒業し、社会人経験もあるAさん。
社会人としてごく普通に会話も出来るし、履歴書や職務経歴書の内容にも違和感は感じませんでした。
いざ仕事になると、様々な場面で国語力(読解力や文章力)が試されてしまうのです。
仕事で必要な国語力
Aさんが入社した芸能プロダクションでは、下記のような文章を読んだり書いたりしています。
・書類
・メール
・令状
・ネット情報収集
・タレントプロフィール
・広報資料
・報告書
事務職以外では、企画書やプレゼン(会議)資料、営業資料などの作成や閲覧、確認することも出てきます。
芸能プロダクションに限らず、番組制作の仕事や、イベント企画会社などでも、文章を読んだり書いたりする場面は驚くほど多いものです。
「伝える」「理解する」「説得する」「行間を読み解く」など、国語力は業務に必要なコミュニケーションを図る上で欠かせない力と言えます。
国語力を身につける
大人になった今、何も受検の為の国語力(読解力や文章力)を身につけようというわけではありません。
本を読むことに慣れていない方が、いきなり読んだからといって、国語力が急上昇するはずもなく。
まずは文章に対峙した際、逃げないことを心掛けてはいかがでしょうか?
文章を読んだり書いたりすることに苦手意識を持つ方は、どうしても面倒に思いがちです。
「要するに何が言いたいのか?」と、文章に対して向かい合い、「誰が」「何を」「どうした」と丁寧にインプットするようにしてみましょう。
次に、自分の意見や気持ちを伝える(わかってもらおうとする)ことが大事です。
必然的に、伝わりやすい文章構成になるはず。
最後は、自分で読み解いたことを人に伝える(アウトプットする)ことです。
人に伝えることで理解が深まるはずです。
この他にも読解力を身につける方法はいくらでもありますが、出来ることから取り組んでみてはいかがでしょうか。
≪石川かおり≫