求人サイトや企業HP採用欄には書かれていませんが、各企業によって採用する人物像には共通点や傾向があったりします。

企業全体としての考え方なのか、採用担当者個人の好み（異性としてではなく）も大いに合否に関わってきます。

企業の「こんな人を採用したい！」というのは、漠然としていることも多く、言葉にして表せないこともあります。

こんなだからこそ、求職者は公になっている採用基準以外のことは知る由もないのです。

その、“公になっている採用基準以外のこと”を人材紹介会社は知ることが出来ます。

人材紹介会社は、日々求人企業（クライアント）と付き合い、採用傾向を掴むことが出来る立場です。

求人企業が思う、“裏要件”みたいなものを感じ取り、求職者とのマッチングを行います。

またエントリーシートや面接対策も、企業が好む求職者の傾向を掴んでいるからこそ出来るのです。

これまでにこのような“裏要件”を持つ企業がありました

求人企業の隠れた採用基準

下記はよくある裏要件の一例です。

・年齢
→年齢制限例外事由に当てはまらない年齢を制限した募集は本来NGです。その為、募集要項には明記していませんが、実質は制限しています。

・性別
→男女均等な採用選考ルールにより、性別を制限した募集もNGです。年齢制限と同じく、実質は制限している求人もあります。

・学歴
→新卒採用で“学歴フィルター”があったと話題になりましたが、中途採用でもあります。

・社歴
→求職者が経験してきた職業に対して、企業の理解が得られないことや、社数が多いとNGなど、企業独自の考えがあることも多々あります。

下記はやや特殊な！？裏要件の一例です。

・スポーツ経験
→体育会系が良い、野球やサッカーなどの特定のスポーツ経験者を優遇する企業も！？

・キャラクター
→いじられキャラが妙に好かれる、声や話し方に特徴があるなど、面接官にはまるタイプがある！？

・オタク
→ゲームやアニメ業界はファンであることが第一。マニアックなくらい知識がある方が好まれる！？

・ルックス
→人材紹介会社向けの募集要項にルックス重視と書かれている会社もありました。顔形ではなく、服のセンス等も！？

・志望動機
→企業がNGワードとしている言葉などが入っている志望動機はNGです。それが一般的でない場合もあり、想定しづらい！？

・出身
→関西人は×とか、受け入れがたい根拠でNGとする企業も！？

他にも、「本を読まない人は×」とか「兄弟姉妹がいる人が良い」なんていう裏要件もありました・・・。

【公正な採用～なんちゃら】という法律に照らし合わせると、お役所が鬼の形相で飛んできそうなものばかりです。

また、「そんな理由で？失礼しちゃうわ！」と思うところもありますが、企業（人）の主観なんてそんなものかも知れません。

そして、主観（偏見もあり）にとらわれた不採用理由は、応募者に通知されることはないのでモヤモヤが募ります。

人材紹介会社視点

上記に挙げた以外にも、人材紹介会社から見て、「この求職者とこの企業は合わない」と思うことは多々あります。

「合わない」

社風に、モノの見方が、考え方が、価値観が、などなど。

明確な根拠があるわけでもなく、また言葉に表しにくいこともあります。

人材紹介会社が捉えていることが絶対ではないので、求職者とよく話し合い、対策を練るまです。

採用傾向が掴みやすいのは、やはりあまり大きな会社ではありません。

社員数が50～100超えになってくれば色々なキャラクターの方がいます。

番組制作会社や芸能プロダクションは100名以下の会社がほとんどなので、傾向を掴めるのかと思います。

知り得る限りの情報をお伝えしながら、求職者と一緒に進んでいけたらと思っています。

≪石川かおり≫