本当は怖い!?アットホームな会社
求人情報を見ていると、「アットホームな会社です!」という文言を見掛けるかと思います。
キャリアトレインの就職・転職サポート面談でも、求職者の方から「アットホームな会社が良いです。」という希望を聞くことが多々あります。
給料などの条件面よりも“アットホーム”な会社!
仕事内容よりも“アットホーム”な会社!
という求職者も珍しくはありません。
実はこれ、人材紹介会社にとってはとても難しい希望なのです・・・。
アットホームのニュアンスは何となくわかるのですが、明確に表すのは結構難しい!
アットホームをどこで感じるのかは人によって違います。
そもそもアットホームとは?その逆は???
アットホームの定義とは
(家庭にいる時のように)くつろいださま。家庭的。
出典:三省堂国語辞典(大辞林 第三版)
「居心地の良い」「温かみがある」「和やか」といったところでしょうか。
アットホームな“会社”とは???
・社員同士の仲が良い
・チームワークが良い
・気を遣わず何でも言い合える関係性
・相談しやすい雰囲気
・風通しが良い
・社内の雰囲気が殺伐としていない
などなど。
では、アットホームの反対は?
「会社的」「クール」「成果主義」「上下関係が厳しい」というような、油断ならない感じでしょうか?
アットホームな会社を希望する理由
上記を見る限り、アットホームではない会社だとピリピリ感が伝わってくるようですが、求職者が希望する理由はこのようなことを良く聞きます。
「仕事が辛くても、社内の人間社会が良ければ頑張れそう。」
「体育会系の職場が苦手なので、しきたりとかが厳しくない会社が良い。」
「わからないことや仕事についてちゃんと教えてくれそうだから。」
アットホームな会社を求める方がいる一方で、実際に入ってみたら理想とはかけ離れていることも!?
アットホームな会社のネガティブなところ
・飲み会や会社の行事(休日返上)などが頻繁にある
・プライベートを根掘り葉掘り干渉される
・同族経営(家族経営)で一般社員は出世出来ない
・少人数の会社が多く、ワンマン社長も多い
・長く勤めている社員が強すぎる
・人間関係をミスると、一斉に村八分
・仕事が終わらない社員を残業して手伝わなくてはいけない雰囲気がある
・社長の身の回りのお世話など公私混同する
・会社が家みたいなものだから長時間労働は当たり前
感じ方は人それぞれなので、上記は「アットホームを悪く言うと・・・」という部分はあります。
アットホームな会社を希望条件にすると
アットホームな会社であるかどうかは、面接の際に人事担当者から聞かされることを信じるしかありません。
人事担当者はアットホームであると感じているけれど、実際の現場はそうじゃなかったなんてこともあるかも知れません。
また、配属される部署などにより雰囲気も変わりますし、会社の方針としてはアットホームだけれども、社員一人ひとりの対応やキャラクターまでは統率出来るものではありません。
アットホームという曖昧なニュアンスだけの雰囲気を追い求めず、本当に働きやすい(働きがいのある)会社とは何かを考えた方が良いかと思います。
・パワハラ、セクハラがないか
・きちんと休みがあるか、有休を取れるか
・残業や長時間労働がないか
・福利厚生がしっかりしているか
・教育制度があるか(社員を育てようとしているか)
・努力した分だけ評価制度が明確か
・離職率、退職者の割合は
また、女性の場合は下記も重要です。
・女性スタッフの割合
・女性管理職、上役がいるか
・女性専用トイレがあるか
・産休、育休制度の利用者は
・復職しやすい環境か
面接等で具体的なことを確認する。それが大事。
≪石川かおり≫