2日で辞めた新卒!?その上を行く最短記録も!
フレッシャーズが街中に溢れた4月3日(月)
そのわずか2日後に、こんなTwitterがネットを賑わせました。
「新入社員が2日で辞めたゾ!」
一体何があったのかと思いきや、「最初の1ヶ月は“雑用”というのが気に食わなかったらしい。」・・・ですと。
同日、2ちゃんねるにはどこかの企業の人事担当者がこんなスレッドを!
「新卒1名と中途1名がイメージと違うとか言い出した…」
この理由も研修(兼)雑用が食わなかったというから・・・。
一方でブラック企業に入ってしまい、2日で逃げて来たという新卒も!
なんと、研修費用2万円を会社から請求されたと書いてありました。
超絶ブラック・・・。
これはわかる!スレッドの大半が「早く辞めて正解」と言っていました。
しかし、雑用が気に食わないという理由の新卒はいかがなものでしょう?
テレビ番組の制作スタッフもアシスタントのうちはいわゆる“雑用”から入ります。
「自分のやっていることが“雑用”だと思った瞬間に終わり」と、ある制作会社の社長がおっしゃっていましたが、確かに心の持ちよう一つで仕事がつまらないものになってしまいますよね。
2時間で辞めたADも!?
私がこれまで聞いた中で、入って2時間で辞めたアシスタントディレクター(AD)が最短記録です・・・。
番組企画会議に顔見世も兼ねて参加させたらしいのですが、会議終わりに「何か違う」と言い残していなくなったそうです。
端っこに座って、番組ディレクターや放送作家さん達の話を聞いていただけなのに。
このアシスタントディレクターが入社するまでに、何回か面接をして、入社の手はずを整えて、テレビ局の人達に紹介して・・・etc
「何か違う」って2時間で辞められてしまったら、会社としてはたまったもんじゃありませんよね。
2日や2時間で辞めてしまった人達はあまりにも極端な例ですが、1ヶ月~3ヶ月くらいの短期間で会社を辞めてしまう人は案外多いのです。
よく聞くのは【試用期間中の退職】です。
試用期間中の退職
文字通り、【試用】⇒【お試し】だと思って気軽に会社に入る人は少ないと思います。
試用期間とはいえ、企業と労働契約書(雇用契約書)を交わします。
企業はよほど正当な理由がない限り、「君、向いてないから本採用なしね」なんてことは出来ないのです。
社会保険にも加入しますし、賃金も本採用時と同じという企業は多いです。
だから企業としては転職希望者の履歴書を見て、試用期間中に辞めようが「短期間で辞めた人」という目で見てしまうのです。
マイナスイメージからの脱却
「辛抱が足りないんじゃないか」「何か問題がある人なんじゃないか」と、短期間で退職したことから“マイナスイメージ”で応募者を見てしまう面接官もいます。
そもそも、そのマイナスイメージのせいで書類選考すら通らない可能性もあります。
ただ、「それも仕方ないな」と思わせる応募者がいることも事実です。
私はたくさんの短期間で退職してしまった転職希望者と面談をしてきましたが、思うことがあります。
こんな短期間退職者は好感が持てない
・開き直る
「やりたいこともなかったので、辞めるなら早い方が良いかなって」
・自覚がない
「最初の会社は○○でぇ、2社目は○○でぇ、3社目は○○でぇ」(20代)
・人のせいにする
「先輩が嫌だったんで、親が辞めろと言うので、同僚もみんな辞めたし」
企業面接でマイナスイメージが拭いきれない人は、自分を顧みていない傾向が強い気がします。
ブラック企業だ、不当な扱いを受けたなど、会社や環境に非があることは大いになります。
それでも、「頑張る!」と決意して入った会社をすぐに辞めてしまった事実から目を背けてはいけないのではないでしょうか。
自覚し反省がなければ発展もないですよね?
≪石川かおり≫