番組制作会社に入社したら“どこで”働くのか?

2017年4月10日

勤務地

先日、キャリアトレインの転職サポート面談でお会いした番組制作アシスタントディレクター志望のI君(24歳)は、「番組制作会社はたくさんあって、どこに応募したら良いのかわからない」と言っていました。

確かに、都内だけでも500~1000社を超えると言われている番組制作会社の中で、何をポイントに選択すれば良いのでしょうか?

・好きなジャンルの番組を制作している会社
・少しでも労働条件の良い会社
・女性スタッフが活躍している会社 ・・・etc

番組制作会社選びのポイントは人それぞれですが、今日は番組制作会社の特徴として知っていて欲しいことをご紹介します。

どこで働くのか?

番組制作会社に入社したら、当然会社の中で働くものだと思うでしょうか?

番組制作会社の求人情報を見てみると、「○○局内勤務!」と書かれているものを見掛けます。

テレビ局の社員になったわけでもないのに、テレビ局勤務???

番組制作会社の社員は、大きく分けて2つの勤務地に配属される可能性があります。

番組制作会社内で働く

自社で番組を制作している番組制作会社の場合、自社制作番組担当になれば社内勤務となります。

・メリット
会社の先輩(社長、プロデューサー、ディレクターなど)がすぐ近くにいてバックアップしてくれるので、成長が早い(ディレクターへの道も近い!?)

・デメリット
自社制作番組の数は限られているので、必ずしも希望する番組を担当出来るわけではない。

テレビ局で働く

テレビ局に派遣されて、局内にある番組毎のスタッフルームに常駐となることもあります。

1つの番組に、自分(アシスタントディレクター)だけが派遣される場合や、ディレクターと一緒に、または複数のアシスタントディレクターと一緒に派遣されることもあります。

※例えば、プロデューサーとディレクターとアシスタントディレクターがセットで派遣される場合、指揮命令者(リーダー)が自社のスタッフとなる場合は派遣ではなく「請負」契約でテレビ局に常駐となるパターンもあります。

・メリット
テレビ局に勤務するという業界の醍醐味が味わえる。編集室などの制作環境が整っているので何をするにもスムーズ。

・デメリット
本来所属している会社に行くことも少なく、帰属意識が薄くなることがある。他社からの派遣スタッフが大勢いるのでライバルも多い。

他にも、、、

他の番組制作会社で働く

会社間の付き合いや協力関係のある、同じ番組制作会社に社員を派遣することもあります。

上記はすべて番組を制作している会社が自社の社員をどこに配属するかという例でしたが、番組スタッフを派遣することが中心となっている人材派遣会社もあります。

人材派遣会社の場合、たくさんのスタッフを派遣することで会社を運営しているので、求人情報サイトに頻繁に求人広告を掲載しています。

皆さんが、番組制作会社だと思って見ている求人情報は、人材派遣会社のものかも知れません。

・メリット
たくさんの選択肢から自分に合った番組を選択することが出来る。

・デメリット
自分を引っ張り上げてくれる先輩(プロデューサーやディレクター)が番組毎で変わるので評価が得ずらい。

番組制作への一歩は同じ

社内勤務だろうと、テレビ局への派遣だろうと、番組制作スタッフとしての経験を積むことには変わりありません。

そこから先、キャリアの築き方により環境の選択は必要になってくるかと思います。

また、自社制作番組またはテレビ局派遣を希望して入社したものの、どちらも行っている番組制作会社は多いので、一生どちらかでの勤務とは限りません。

番組制作会社に入ったら、勤務地や制作番組の特徴にはこんなパターンがある。

自分が選択しようとしている番組制作会社はどうなのか。

このくらいの認識を持っていてくれたらと思います。

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《石川かおり》

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