内定辞退で後悔!入社前に注意すべき3つのポイント

2016年12月19日

あっちの方が良かった

内定辞退をして後悔したことはありますか?

ある   97人 (24.2%)
ない   304人 (75.8%)

※マイナビ学生の窓口調べ

このように、約2割の方が内定辞退して後悔している事実があります。

後悔している理由は、『人間関係』や『会社の雰囲気』が上位にきます。

実際に会社に入ってみなければわからないことばかりです。

「あの時あの会社を選んでおけば・・・」

人生のおいて、このような後悔は少なからず皆さん思うところはあるかと思います。

その中でも就職・転職時の選択は特に慎重になるべきところかも知れません。

内定辞退と要注意POINT!

Tさん(40歳 テレビ番組ディレクター)

二人目の子供が生まれ、あまりに多忙過ぎるこれまでの生活を見なす為の転職でした。
テレビ番組だけではなく、企業ビデオや教育教材映像を制作している会社を受け、転職活動を始めて3ヶ月半ほどで内定を得ました。今回の転職のテーマである働き方について、勤務時間や休日などを事細かく内定企業に確認し、職場見学や社員の方達とのコミュニケーションも取らせてもらい、会社としても社内の稟議を通し、あとはTさんの内定受諾を残すのみとなりました。
ところが、「他に受けていた会社に行くことにしました。」と予想もしていない答えがTさんからかえってきたのです。
他社も受けていたことをTさんはまったく明らかにしていなかったのです。Tさんは労働条件を重視した上で、映像とはまったく関係のない一般企業に転職を決めました。
それから2週間後、Tさんから「内定辞退を撤回して欲しい」と電話が。
どうやらもう一方の会社に入ったは良いものの、聞いていた話と違うところが出てきたそうなのです。
ダメ元で内定辞退をした企業に話してみましたが、すでにTさんの辞退の穴は埋められており、そうでなくても会社としては良い気がしていません。また一から転職活動を始めたTさんですが、内定辞退した会社よりも条件の良いところが見付けられずにいます。

<要注意POINT!>
Tさんは入社前に細かな条件を確認していませんでした。募集要項に書いてあることがそのまま自分にも当てはまると思っていたのです。可能な限り労働条件通知書などの文書での明示を求めましょう。

Kさん(31歳 アルバイト)

新卒でテレビ業界に入り、数か月間だけ番組アシスタントディレクター(AD)として勤務した経験があるKさん。
退職してからの約7年間、飲食店などのアルバイトでつないできました。
数年前からテレビ業界に戻りたいと考えるようになったのですが、これといってやりたい職種が見付かりません。
そんな時、ある番組制作会社から制作デスクの仕事を打診されました。最初は契約社員ですが、頑張り次第で正社員登用もあります。
しかしKさんは、「何となくピンとこない」「せっかく転職するのに契約社員はちょっと」「制作に関わると忙しそうだし」という理由で辞退しました。ほぼ未経験のKさんには業界に戻る絶好のチャンスだったのですが。この辞退からすでに2年が経ち、Kさんは30歳を過ぎてしまいました。未経験者の場合、「募集上限は30歳まで」としている会社が多く、ますます不利になっていくばかりです。

<要注意POINT!>
「なんとなくピンとこない」理由は、仕事のイメージが出来ていないことが原因です。面接などで聞くことはもちろんですが、職場を見学させてもらったり、その仕事をしている自分が想像出来るまで知る努力をしてみましょう。

Mさん(27歳 アシスタントディレクター希望)

アシスタントディレクターを志望し、27歳にして初めての上京を決意したMさん。転職活動を始めてすぐにある番組制作会社から内定を得ました。
ただ、その会社は第二希望の会社であり、Mさんの本当に入りたい会社は第一希望にありました。
しかし、テレビ業界でスタートするには少し遅い年齢のMさんは焦っていました。二つ返事で第二希望の会社の内定を受諾してしまったのです。
その日から2日後、第一希望の会社から内定の連絡が・・・。待遇や担当番組もMさんの希望通りの提示です。
第二希望の会社には他社を受けているとは言っていないという負い目もあり、結局第一希望は辞退することになったのです。

<要注意POINT!>
「他社も受けている」と面接で言うのをはばかる風潮がありますが、1社しか受けていないのも不自然です。そんなことで心象を悪くする会社ならば止めた方が良いです。自社がどれだけ良い会社なのかアピール出来ない会社は、現代の情勢についていけていない証拠です。

まとめ

内定を辞退して、別の会社によって良かったと思っている方は大勢います。

あまりにも慎重になるあまり、「二兎を追う者は・・・」になってしまう方もいました。

よく、会社選びは『縁』だと言いますが、そういうこともあるかも知れません。

そもそも、受けたい会社が求人を出しているのを発見したこともタイミングですし、「あっちの方が、こっちの方が」と言っていたらキリがありませんね。

何かを選択することで、後悔することもあるかと思いますが、今いる場所でベストを尽くす。

それが出来なければどこに行っても同じかも知れません。

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《石川かおり》

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