10年で2万円上昇!?アシスタントディレクターの給与

2016年7月6日

給料

テレビ番組制作会社の求人を見ていて、数年前と明らかに違う点があることに気が付きました。

未経験者の給与が年々上がっているのです。

今から10年前のテレビ番組制作会社の求人データと現在の求人状況を比べてみたところ、、、

≪未経験者の給与≫

2006年 月給17万円~18万円

2016年 月給19万円~20万円

全体的に、1万5千円~2万円ほどの上昇が見られました。

10年前は試用期間中は月給15万円~16万円という会社も珍しくありませんでした。

手取りにすると13万円程度なんてことも!?

今では未経験者でも月給25万円という会社も登場するほどです。

10年前と同じ給料で人材が来てくれるならば良いのですが、空前の人手不足の昨今、それは無理な相談です。

世の中の流れを考えれば当然のことかも知れませんが、斜陽産業と言われているテレビ業界でも、『人材の確保』という生き残りをかけた動きは見られることがはっきりしたのです。

世の中の流れ①『2年連続給与増加』

賃金推移

【2014年6月の賃金を集計】

男女計30万4千円(42.3歳、勤続12.1年)
男女計は1.5%、男性は1.7%、女性は1.7%それぞれ増加。
男女ともに2年連続の増加で、女性の賃金は過去最高に。

厚労省:2015年賃金構造基本統計調査より

世の中の流れ②『最低賃金引き上げ』

東京都の最低賃金推移

2006年 719円

2016年 907円

最低賃金額の確かめ方

基本給月給÷月平均所定労働時間≧最低賃金額

※平均所定労働時間・・・会社が定める労働時間のこと

月平均所定労働時間の計算式 (365日?1年間の休日合計日数)×1日の所定労働時間数÷12か月

ケタ違いのブラック企業!?

テレビ番組制作会社の給料が良くなっていると言っても、給料分をはるかに超えた勤務時間という実態があります。

ラジオ番組でおぎやはぎさん達がこんな風に言っていました、、、

小木「テレビ局とかヤバイんじゃないの?」
矢作「締め切りがあるものに関してはさ、時間通りに帰るって不可能だもんね!」「徹夜とか普通にあるからね」「恐ろしいほどのブラック企業でしょう」「そのへんのブラック企業とケタが違うくらい…1番じゃねえか?」

その通り・・・。

番組制作スタッフの退職理由第1位は?

締め切り(放送日)は待ってくれません。やらなくてはならない仕事を終わらせなければ帰れない、休めないというわけです。

大きな声では言えませんが、残業代や休日出勤手当を100%支給していたら、会社が潰れてしまいます。

番組制作スタッフの待遇改善はテレビ業界の課題ですが、テレビ業界に限らず、こだわりを追及するクリエイティブ系の仕事は同じようなものです。

良いか悪いかは別にして、「そういうもの」「それでもやりたい」という方が足を踏み入れる世界です。

それが証拠に、スタッフが辞めていく理由の第1位は給料ではないのです。

番組制作に対する目標ややりがいが持てなくなった時、何となく辞めたい気持ちになる。

そこから給料や待遇を振り返ると、辞めても惜しくない現状が、、、

方向転換するか、惰性で続けるか。分かれてくるようです。

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≪石川かおり≫

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