大手企業の正社員からアルバイト生活!家族も巻き込んだ“はやとちり”という悲劇

2013年1月8日

どこかの広告で見た、

「転職は慎重に」

本当にそうだと思う出来事があった。

大手通信会社に勤めSさん(36歳)は、妻と子供の3人暮らし。
都内に一軒家を持ち、生活に困る様子はまったくない暮らしぶりだった。

20代の時に映像制作の仕事をしていて、
もう一度映像業界に戻りたいという希望を持ち転職相談に訪れたのだ。
ブランクはあるものの、現職の会社でも多少映像にかかわる業務に携わっていたこともあり、
映像制作の感覚を取り戻すまでそう時間はかからないとSさんは自信を持っていた。

一社、Sさんの希望に近い制作会社が見付かり、エントリーすることに。

会社員として勤務しているSさんは、なるほど対人能力も備わっており、
書類選考~一次面接まで順調に突破。
面接での雰囲気は非常に良く、十分次のステップが期待された。

ただ、この会社は映像業界では大手とされており、面接も三次まで用意されている。
そう簡単に内定を得られる保証はどこにもなかった。

一次面接の結果を待つ間、Sさんから1本の電話が。

「今の会社に辞める話をしたので、1ヶ月以内には新しい会社でお世話になれます。」

私は心の中で叫んだ。

「え~~~~~~!?」

「辞めちゃったの~~~~~!!!」

ま、ま、まずは冷静にSさんの真意を確かめることに。

なんとSさん、
一次面接が終わった時点で脈があると思い、
企業側も早く入社して欲しそうだったから、・そうした・・・うんぬんかんぬん。

三次面接まであるのはわかっているのに、そんな勝手な判断・・・。

私はSさんに家族がいることもあり、最終まで順調に行ったとしても、
給与の交渉等々、特に慎重を期そうと思っていた。

Sさんも同じ気持ちで、「家族がいるから」ということを第一に、
応募企業を選択する際にも希望を貫き、慎重に動いていたはずなのに。

そうこうしているうちに心配は的中。

Sさんは二次面接に進むことが出来なかった。

映像業界を数年間離れていたことが企業側も気になっており、
即戦力を求めている点で、企業側の不安を払しょく出来なかったのだ。

結果を伝えた時のSさんの反応は微妙なものだった。
Sさんもさすがに必ず受かるとは思っていなかったのだと言う。

とは言え、次のあてはない。

この悪夢のような出来事から数ヶ月が経ち、
Sさんはアルバイトをしながら一家の家計を支えている。
子供が小学校にあがるので、妻がパートに出るという話もしていた。

“35歳転職限界説”

この説があるのかないのか、例え20代でも希望通りに進むとは限らない。

私は絶対に次の会社が決定してから、現職を辞めるべきだと思っている派だ。

人によってはきっぱりと辞めて、けじめをつけてから転職先を探す場合もある。
キャリアトレインを訪れる転職相談者はこのパターンが多い気もする。

大抵の募集企業は、内定を出したらすぐにでも入社して欲しいと言う。

現職中で、1ヶ月以上待たなければならない人と、
離職中ですぐにでも来てくれる人を同じスキルで比べた場合、
離職中の人が選ばれるかも知れない。

中にはすぐに来られないなら、内定を出さないと脅しのような会社もある。
そんな会社は願い下げだと思うのだが、
当の応募者にとっては入りたいが故に無理してしまう。

長い目でその人を大事にしたいと思う会社は決して無理は言わないものだ。

転職先に向かって一直線になる気持もよくわかるが、
うまく立ち回ってこそ転職成功と言えるのだ。

supprot

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