派遣や契約から【正社員】へのシフトで考えて欲しいこと

2018年4月25日

正社員

長らく派遣や契約社員として働いてきて、「正社員になりたい」とキャリアトレインの転職サポートを利用される方は結構います。

正社員になりたい理由は大体皆さんこんな感じです。

「安定して働きたい」
「勤務条件を上げたい」
「長くやってみたい仕事が見付かった」

派遣や契約社員として就業したからこそ、自分の道が見付かった方もいるのですが、厳しい見方をする企業もあります。

即戦力や業務経験者を求める場合、雇用形態に関わらず評価すべきかと思いますが、正社員以外の勤務経験を過小評価する企業をこれまでに見てきました。

また、派遣や契約社員として勤務してきた方への信用がなぜか低い企業もありました。

先日、下記のような理由で選考NGになった例があります。

企業「派遣や契約社員としての職歴しかないので、正社員として長く働いてくれるイメージが沸かない」

求職者にとっては、派遣や契約社員で働いてきたからこそ、正社員として長く働きたいのに・・・。

働き方が多様になった現代においても、業務経験よりも雇用形態を気にする企業がこんなにもあるのかと、愕然とする場面は少なくありません。

正社員を目指すなら

人手不足が慢性化し、超売り手市場となっている昨今では、正社員へのハードルは下がりつつあります。

しかし、マスコミ・エンタメ業界が求める人物像は、一般企業と異なる部分が多々あります。

マスコミ・エンタメ業界で正社員を目指すなら、意識して欲しいことがあります。

①採用年齢
→下積み(アシスタント)が必要不可欠な職種が多く、未経験者の場合は20代半ばくらいまでが採用対象年齢です。よほど高いポジションでの募集でない限り、マスコミ・エンタメ業界の転職限界年齢は一般的に言われる35歳よりもやや低い傾向がある印象です。

②職種選択
→バックオフィスなどのデスクワークが中心の職種と、心も身体もアクティブに動きまわる職種では、体力との相談が必要です。また、生活環境の変化により、選択する(出来る)職種も変わってきます。正社員として長く働くからには、職種の選択時は大切です。

③契約満了
→マスコミ・エンタメ業界に関わらずですが、派遣や契約社員での勤務には期間制限があります。30代~40代になって期間満了で放り出されてしまった方を何人も見てきました。

マスコミ・エンタメ業界はクリエイティビティな職種が多く、派遣や契約社員はもちろん、フリーランスで活躍している方もたくさんいます。

その方達のスキルと雇用形態は関係がなく、全員が「正社員になりたい」と思うわけではないのですが、人生設計図を描いた時に、今のポジションや職種で長く働くことが出来るのか(長く働きたい)を考えるべきではあります。

20代後半の選択

キャリアトレインの転職サポートは扱う求人に特徴がある為、20代の求職者が多く利用されます。

最近続けて27歳~28歳の女性からの応募が多かったのですが、30歳を見据える女性の転職は今が良ければそれで良いはずがありません。

ご本人達はピンと来ないかも知れませんが、20代で経験したことを30代で花咲かすにはこの時期の選択は重要なのです。

マスコミ・エンタメ業界の場合、30代になってこれまでと違うことをやろうとしてもそう簡単ではありません。

好きな業界・職種への挑戦に覚悟を決める時期は、まさに20代後半までにかかっている。

たくさんの方達の転職をお手伝いする中で、感じてきたことです。

≪石川かおり≫

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