テレビ業界デビューを阻む!ピンポイント過ぎる“こだわり”

2017年11月22日

沢山の中から選ぶ

テレビ番組制作のアシスタントディレクター職の求人はたくさんあるのに、希望を絞り込み過ぎて前に進めない求職者がいます。

福岡県在住のMさん(24歳)は、大学卒業後の2年間、フリーターとして量販店に勤務しています。

在学中の就職活動では、東京の番組制作会社を受けたことがあるのですが、その時は勢いつかず見送ってしまったそうです。

2年間のフリーター生活の中で将来を考え、やはり番組制作の仕事がしたいと決意しました。

ところがMさんにはいくつかのネックがあります。

1つは、【とくかくしゃべるのが苦手】

頭の中で考えていることを言葉に出来ず、ほとんどの質問に対して長い沈黙が訪れる状態です。

企業面接では相当苦戦を強いられることが予想されました。

だからこそ、数撃ちゃ当たる方式で、どんどん企業面接に慣れていって欲しいのですが、、、

2つ目のネックは、【本当に好きな番組を制作している会社しか受けない】

Mさんはバラエティ番組を制作したい希望を持っているのですが、本当に好きで放送を欠かさずに観ている番組を制作している会社しか興味を示しません。

バラエティ番組にも色々あるかと思いますが、Mさんなりの“こだわり”があるのです。

具体的に言うと、『さまぁ~ずの番組』です。

好きなのはわかりますが、あまりにもピンポイント過ぎます。

たまたま、さまぁ~ずさんの番組を制作している制作会社の求人があったので紹介しましたが、面接で撃沈。

口下手なところを少しでも改善出来るようにすることはもちろん、もう少し幅を広げて会社選びをするよう相談している最中です。

番組制作会社の選び方

Mさんのように、絞り込み過ぎるのは自分の首を絞めることになりかねないのでおススメしませんが、それでも皆さんそれぞれのこだわりを持って会社選びをしています。

これまでにアシスタントディレクターとして番組制作会社に入社した方達は、以下のようなことを参考に会社選びをしました。

■番組ジャンルで選ぶ

バラエティ、スポーツ、ドキュメンタリー、報道など、どのようなジャンルの番組を制作している会社なのか。自分が制作したいジャンルの会社であれば希望に近づけるはずです。「『〇〇〇〇』を作っている会社」と限定して選んでも、その番組に配属されるとは限りません。

■待遇で選ぶ

給料、福利厚生、労働条件など、働く上で良い条件の会社を選ぶ方もいます。条件だけで選ぶのではなく、自分はどういった番組を作りたいのか、テレビ業界で何がしたいのか、目的を明らかにしておく必要があります。

■制作スタイルで選ぶ

社員をテレビ局などに派遣している会社なのか、自社企画番組を社内制作している会社なのか。どちらも楽しさ厳しさは同じですが、会社の考え方によって特徴があるはずです。自分はどういった環境で制作者として成長していきたいのかを理解した方が良いかと思います。

この他、現職中や地方在住の為、入社日を数か月待ってくれる会社や、面接は形式上行いますが、まずはやってみてからお互いに決めるという会社もあります。

自分の状況にあった会社を選ぶというのも良い方法です。

あまりにもたくさんの番組制作会社があってどう選べば良いのかわからないという方、Mさんのように自分なりのこだわりが強すぎて選べない方。

まずはテレビ業界人としてのスタートを切らなければ話しになりません。

ただ時が過ぎてゆき、経験も何もないタダの人のままです。

無理難題でない、こだわりやどうしても叶えたいことは思い続けていれば後からでも叶えることが出来るはずです。

まずはテレビ業界での一歩を踏み出すことを優先させてみてはいかがでしょうか。

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≪石川かおり≫

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