民放テレビ局も続々と参戦!激化する動画配信サービス

2016年12月5日

動画配信

最近、映像関係の方と話していると『AbemaTV(アベマTV)』の話題がよく出てきます。

AbemaTVで募集している人材のことだったり、AbemaTVの番組を作っている番組制作会社だったり。

普通に地上波の番組を制作している会社が、AbemaTVの番組にもどんどん関わり始めています。

AbemaTVとは、テレビ朝日とIT企業の株式会社サイバーエージェントが今年4月に共同で始めたインターネットテレビ局。

テレビ朝日報道局と連動しているニュースを始め、バラエティやドラマ、アニメ、スポーツ、映画など、26チャンネル(2016年12月現在)を放送しています。

しかも、無料配信!!!

AbemaTVの特徴

①無料で観ることが出来る!
広告収益型のビジネスモデルはテレビと同じなわけです。CMを流す企業が広告料を払っているので、視聴者はタダで観ることが出来るということです。これは、「とにかく見てもらいたい」という制作現場の励みにも繋がっているそうです。

②アニメが多い!
AbemaTVの番組表を見れば、アニメのチャンネル数が多いのがわかります。「アニメ24チャンネル」「なつかしアニメチャンネル」「家族アニメチャンネル」・・・etc AbemaTVチャンネル視聴者ランキングを見ても、上位はほとんどアニメです。1,000万ダウンロード突破の鍵はアニメ好きが握っているかもです。

③圧倒的な投資!
サイバーエージェントはAbemaTVに半年で100億の投資をしています。来年1年は200億円!大きくは自社制作番組に40%、アニメやドラマを購入する外部コンテンツ費用に30%となるそうです。地上波やBS/CSの番組予算が削られていく中、AbemaTVの投資力は脅威となるのではないでしょうか。

④ターゲットのすみ分け!
AbemaTVは「スマホを利用する若者」にターゲティングしています。視聴者の約6割強が35歳以下だそうです。今のところ、テレビ視聴者層の中高年とのすみ分けが出来ていますが、『マスメディア』を目指すAbemaTVは今後どのようにして視聴者層を広げていくのか楽しみなところです。

動画配信サービス戦国時代

民放テレビ局各社も見逃し配信サービスは当たり前のように始まっています。

・日テレオンデマンド
・TBSオンデマンド
・テレビ東京オンデマンド
・フジテレビオンデマンド
・テレ朝動画

残念ながら有料で観ることが出来るコンテンツばかりです。(一部無料も有り)

しかし、AbemaTVスタート以前に民放テレビ局発信でいくつかの【無料】配信サービスが立ち上がっています。

■ホウドウキョク(フジテレビ)2015年4月~
24時間生放送の報道チャンネル

■TVer(民放5局共同)2015年10月~
人気ドラマやバラエティを無料で動画視聴

そしてついに日本テレビ放送網も株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)と折半出資で動画配信サービスの共同出資会社「JOCDN株式会社」を設立しました。

来年の4月からサービス開始とのこと。

定額で見放題の動画配信サービスは次々と発生しています。

・dTV(NTTドコモ)
・Hulu(日本テレビが買収)
・Amazonプライム・ビデオ
・Netflix       ・・・etc

パソコン、スマートフォンやタブレットでいつでもどこでも好きな時に好きなものを!!強っ

若者のテレビ離れの背景には、動画配信サービスの存在があるともはや言わずもがなです。

テレビマンは傍観者ではいられない

上記の民放テレビ局各社の動きを見ても、テレビ業界も決して傍観しているわけではないようですが、テレビの人はネットの流行に強くない(うとい)印象を抱いてしまうことがあります。

SNSの利用の仕方もしかり、自分たちの仕事とは別物に考えている節があります。

「テレビとネットの融合」なんて、今更恥ずかしくて言えないくらい当たり前になりつつあります。

これからのテレビに携わる若いスタッフ達は、ネットを利用した番組発信にアンテナを張り、若い世代の視聴者をこれまでとは違う形で引き戻す発想が必要になることは間違いなさそうです。

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≪石川かおり≫

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