番組制作会社に就職が決まった!上京組の賢い引越し先
地方から東京の番組制作会社に就職した場合、まず一苦労なのは上京(引越し)することです。
地方在住でもネットで東京の物件を探すことは出来ますが、通勤経路や利便性などは想像が出来ないこともあります。
ネット検索するにしても、東京のどの地域に絞って探すのでしょう。
やはり会社の近くでしょうか・・・?
港区・渋谷区に集中する番組制作会社
理由①テレビ局がすべて港区にあるから
※NHKのみ渋谷区
日本テレビ(港区東新橋)
テレビ朝日(港区六本木)
TBSテレビ (港区赤坂)
テレビ東京(港区虎ノ門)
フジテレビ(港区台場)
番組制作会社の主要取引先はテレビ局です。
番組会議、収録、スタッフ派遣など、番組制作会社の社員は頻繁にテレビ局を訪れます。
物理的にテレビ局との距離が近い方が色々な意味で有利というわけです。
理由②ポストプロダクション(略ポスプロ)もテレビ局の周辺に集中しているから
ポストプロダクションとは
ポストプロダクション業務とは、映像の編集や特殊効果、テロップ等の挿入や、映像に合わせ音楽・効果音・ナレーションなどを追加するMA(音声処理作業)を主とし、
テレシネ、VFX(ビジュアル・エフェクト)や CG制作等も業務に含まれます。
また完成した作品を、放送局、WEB、それぞれのパッケージメディア等の規格に合わせ納品形態を変換する作業もポストプロダクションの重要な仕事のひとつです。
番組制作会社のディレクターやアシスタントディレクターは、ポスプロに住んでいるんじゃないかと思うくらい缶詰状態で編集作業を行うことが多々あります。
制作の最後の追い込みこそがまさに編集作業。
ポストプロダクションに所属するエディターやMAミキサーと共に、番組制作の最終工程を終えます。
番組制作会社のスタッフにとって、テレビ局よりも頻繁に出入りすると言っても過言ではないポストプロダクションは、やはり会社の近くの方が便利です。
K君「なるほど、やっぱり職場は近いに越したことはない!」
「会社は赤坂にあるから・・・赤坂で物件を探すぞ!」
物件おじさん「K君・・・ちょっと待って・・・」
K君「え?だって会社に近い方が良いってことですよね?」
物件おじさん「まぁ・・・そうだけど・・・港区の相場って・・・」
K君「うわぁ、うちの地元だったら3LDKが借りられそうな家賃だ!」
物件おじさん「上京と言っても、みんながみんな東京に住んでいるとは限らないんだよ・・・」
K君「え???」
上京したのに住んでいるのは埼玉県!?
日本テレビの最寄駅である新橋駅(港区)近くの番組制作会社に入社したTさん(23歳女性)
住まいは・・・
『埼玉県さいたま市』
昨年名古屋の大学を卒業して上京したTさんは、JR京浜東北線「南浦和」駅から徒歩3分の1LDKのアパートでひとり暮らしです。
南浦和駅から新橋駅まで乗り換えなしで38分!
アシスタントディレクターとして終電で帰宅することが多いTさん。
女性としてはやはり駅近が安心ですよね。
《POINT》番組制作会社の社員にとって家に帰れるかどうかは必死
「少しでも家に帰って寝たい!」
その為には終電の時間もポイントです。
Tさんの最寄駅に着く新橋駅発の終電は24時19分なのでなかなか優秀です。
千葉県から表参道に出勤!?
表参道(港区)近くの番組・WEB動画・企業VP制作会社でアシスタントディレクターとして勤務しているSさん(26歳男性)
住まいは・・・
『千葉県松戸市』
表参道はテレビ局があるわけではないのですが、番組制作会社やCM企画制作プロダクション、芸能事務所、雑誌社などのマスコミ系企業がたくさんあります。
最寄駅のJR常磐線「松戸」駅は、東京メトロ千代田線直通電車が走っています。
松戸駅から表参道駅まで乗り換えなしで44分!
表参道駅のひと駅先は明治神宮前駅(渋谷区)です。
Sさんと同じ会社に勤めているディレクターの先輩は、『神奈川県川崎市』最寄駅は小田急線向ヶ丘遊園駅から通勤しているそうです。
小田急線と千代田線も相互直通運転していて、同じホーム上で1回乗り換えで24分!
このディレクターの先輩は結婚して家族がいる為、都心から少し離れても広い住まいを選択したそうです。
このように、都内主要駅には神奈川県、千葉県、埼玉県からの相互直通運転が充実しているのです。
もちろん都内でもお得物件はたくさんあります。
フジテレビがある台場(港区)や日本テレビがある新橋(港区)方面に通勤しやすいのは・・・
東京都 南部
大江戸線で新宿・六本木・汐留に1本の・・・
東京都 西部
いずれも30分~1時間以内での通勤が叶います。
少しでも時間が出来れば帰ってシャワーくらい浴びたいと思うアシスタントディレクターは、とにかく家が近い方が良いでしょう。
《参考》テレビ番組のアシスタントディレクターの初任給は?
だいたい月給1820~23万円が基準。(2023年現在の基準に修正)
ここから社会保険料が引かれるので・・・
手取りで月15~1618~20万円程です。(2023年現在の基準に修正)
光熱費、食費、通信費、趣味・娯楽・交際費、消耗品(日用品)、貯金(帰省する時の交通費や冠婚葬祭費など)を考えると・・・
家賃は5万円~6万円に抑えたいところ!
利便性を考えた、賢い選択は必至なのです。
《石川かおり》