選考のスピードアップが相思相愛の秘訣!?求職者が不安になる面接からの待ち時間
人材紹介会社を通じて選考に進んでいる求職者でも、選考途中や内定後の辞退はあります。
新卒が内定辞退すると企業の人事担当者がいい顔をしないという事例はたくさんありますが、人材会社経由でも同じようなことはあります。
企業の人事担当者にしてみれば、「お願いしておいて辞退ですか(怒)」という思いもありますし、大きな会社ですと稟議を通した後の辞退は、人事担当者が会社で責められる場合もあります。
ただ、キャリアトレインのクライアントは求職者の気持ちを尊重してくれるところが多く、これまでに大きな問題に発展したことはありません。
軽~く嫌味を言われることはありますが・・・。
もうそうなったら平謝りです。
人材紹介会社によっては、求職者に内定辞退をさせない為にあれやこれや圧力をかけるなんていう話も聞きますが、そんなことをして良い結果が生まれるのでしょうか?
先日、あるクライアントとの間で悲しいことが起こりました。
映像コンテンツ制作会社としては大手と呼ばれている会社でした。
面接まで進んだ男性がいたのですが、1週間、2週間経っても選考結果が来ないのです。
もちろんその間に何度か確認を入れたのですが、「お待ちください」としか返って来ません。
面接を受けた男性は離職中ということもあり、選考期間が長引くほど無職の期間も長引きます。
状況をお互い確認し合ってはいましたが、結果を待つのみの期間が続きました。
3週間が経とうとしていた時、「2次面接のお知らせ」が届きました。
時すでに遅し・・・。
この求職者は選考が進んでいた別の会社で入社を決めてしまったのです。
さすがに結果が届くまでの期間が長すぎて、諦めムードになっていたのです。
ほとんどの選考で、「いついつまでにお返事を出します」と明確にしてくれる会社はありません。
物凄い計画的に選考を行っている会社はスケジュールがあるのでしょうが、だいたい1~2週間くらいで選考結果が出ることが慣例になっています。
人材紹介会社が間に入る場合は、その線引きも請け負わなければなりません。
ただ、人材紹介会社が企業の選考を早められるわけでもなく、状況を確認して伝えることが精一杯の時もあります。
求職者に期待ばかりかけて、結果NGだった時は申し訳なさ過ぎます。
今回の企業では、結果的に選考結果に迷っていたわけではなく、社内稟議を通すのに時間がかかったというのです。
面接を行った現場担当者は即日合格を出していて、人事担当者の時点で選考がストップしてしまっていたのです。
辞退の連絡を入れた時、現場担当者の衝撃は大きく、なぜこんなことになったのか理解出来ない状態でした。
人事担当者は、稟議を通したのに辞退されたことに対して相当お怒りの様子でした。
社内稟議が通らなかった可能性もあったのかなかったのか。
どちらにしても求職者の綱渡り状態は変わりません。
外部の者にはわからない人事担当者の苦労はもちろんありますし、その求職者を採用したいからこそ一生懸命動いてくれたのだと思います。
ただ、欲しいと思う人材は引く手あまたです。
人材の取り合いが熾烈さを増している中、企業の選考スピードは最も重要なポイントなのかも知れません。