ミスマッチ防止!不安解消!面接回数で高まる入社意欲
2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査によると、新卒採用の平均的な面接回数は【2.5回】です。
2~3回の面接で内々定となる会社が多いようですが、4回も5回も行う会社も珍しくはありません。
面接回数(選考ステップ)が多い理由は、いくつかあります。
①応募者が多い(選考過程に時間がかかる)
②面接官が多い(採用に関わる(面接官となる)社員が多い)
③人間性を見極めたい(コミュニケーション能力やストレス耐性など)
比較的、会社の規模が大きいところは面接回数が多くなっています。
ただ、中途採用になると面接回数はここまで多くはありません。
多いところでも、【3回】といったところでしょうか。
キャリアトレインのクライアントで見ると、面接は【1~2回】がほとんどです。
これにも理由があります。
①採用決定権を持つ(社長・役員クラス)方が面接官となるから
②応募書類を見た段階で企業の希望に一致しているから
③忙しい業務の間の面接となる為、意思決定が早い
マスコミ・エンターテインメント業界は、採用担当者を専任で置いていない会社も多く、1次面接でいきなり社長が登場というところもたくさんあります。
やや乱暴に聞こえるかもしれませんが、マスコミ・エンターテインメント業界の仕事は「やってみなければわからない」ということも多く、応募条件にマッチしていれば何度も面接をする必要もないと考えます。
このように、業界ならではの慣習や事情もありますので、面接回数が少ないからと言って不安に思う必要はありません。
面接回数は多い方が良い?
とは言え、入社後のミスマッチを極力防ぐ為には、面接で可能な限り社員と会ったり、社内の様子を見たりする機会が多い方が良いとは思います。
面接を重ねるうちに、入社後のイメージが濃くなるのは間違いありません。
先日、某芸能プロダクションのマネージャー職で選考が進んでいたAさんの場合。
▼1次面接(人事担当者)
応募者の感想
「会社の雰囲気は何となくわかりました」
「マネージャーとして何を求められているのかいまいち理解できませんでした」
↓
▼2次面接(マネジメント部の部長)
応募者の感想
「成果も大事だけど、過程を重視して評価してくれることがわかりました」
「具体的なマネジメント業務を聞くことができて、入社後のイメージが湧きました」
↓
▼最終面接(顔合わせの意味を込めて社長)
応募者の感想
「社長に会わないまま入社するのは違和感があったので良かったです」
「社長の思いや企業の理念を直接聞けて、この会社で頑張ろうという気持ちになりました」
Aさんは芸能マネージャーとして経験をお持ちの方で、転職先の会社と前の会社との違いがわからずにいました。
同じマネージャーの仕事でも、会社によってやり方や求められることは異なります。
面接を重ねるうちに、疑問や不安は解消され、入社意欲が強くなっていきました。
会社も応募者もお互いに、「こんなはずじゃなかった」を防ぐ為には、ある程度時間をかけて確認することが理想です。
ただ面接回数をこなすだけでは、無駄に時間をかけたことになります。
有意義は時間にする為にも、面接に臨む前に整理が必要です。
そんな面接のポイントも一緒に相談できればと思います。
参考:2018年6月11日ブログ「【平均2.2回】面接回数が多いほどチャンス!?」
<石川かおり>