コロナ後に【未経験者】が転職を実現させるには
今年始めに行った中途採用の担当者アンケートでは、「46.4%の企業が経験の有無に関らず積極的に採用する意向」(マイナビ中途採用状況調査2020年版)という回答結果が出ていました。
半数近くの企業が未経験者の採用に積極的ですが、これはここ数年の傾向でもあります。
異業種からの転職は増加しており、業種・職種の壁を越えた転職はスタンダードになってきていました。
出典:リクルートキャリア「転職市場の動向データ」
未経験者を採用するメリット
実務経験者を採用すれば即戦力になりますが、未経験者を採用するメリットも企業にはあります。
■人手不足を解消
人手不足に悩まされている企業は多く、採用枠を広げれば人材獲得の可能性が高くなります。
■新卒採用で補えない人員の補充
新卒採用で採りきれなかった若手(第二新卒)人材を増すことが出来ます。
■意欲が高い人材が集まりやすい
未経験者は早く仕事を覚えようとするので意欲が高い方が多い傾向があります。
■知識や経験が邪魔しないので育成しやすい
「前の会社ではこうだった」など、前職のやり方に固執しないので教えやすいと言えます。
■異業種の良いところを取り込める
転職者のこれまでの経験を活かして自社の業務を改善したり、斬新な考え方を取り入れることが出来ます。
未経験者を採用する決め手
企業が未経験者を採用する際、下記のようなことが採用の決め手になっています。
○基本的な社会人スキルやマナーを身につけている
○コミュニケーション能力が高い
○異業種での経験を活かした応用力がある
○成長意欲を感じられる
○自分を理解している(強みなど)
○指示を待たずに自分から動くことが出来る
○年収など、諸条件の相場を理解している
○ワークライフバランス重視に偏り過ぎていない などなど
ただし!これらは新型コロナウイルスで世の中が一変する前のお話です。
新型コロナウイルスの影響が、今後どの程度になるかいまだ不透明な部分もあり、企業の採用活動はコロナ前に戻るのはもう少し時間がかかりそうです。
コロナ後の世界での転職
転職自体が簡単ではなくなった世の中で、未経験ジャンルへの転職を実現させるには!
■斬新な着眼点が求められる
職場に新しい風を吹き込み、自社にない新たな発想でイノベーションを起こすことが出来る方を企業は求めます。
■伝える力があるか
表現力や語彙力があり、自分の意見や考えを相手にわかりやすく伝えることが出来る力は必須となります。
■他人の立場に立って考えることが出来る
中途採用は将来のリーダー候補を採用する機会でもあります。自分とは違う立場の人の気持や考えを想像出来る能力はリーダーに必要不可欠です。
その他にも、同じ未経験者の採用でも業界や職種、ポジションによって求めれることは異なります。
コロナ前に比べれば未経験職種への転職ハードルは高くなっているとは言え、確実に採用している企業はあります。
また、時間が経てば必ず良い方向に向かうはず!
未経験者の転職には不安がつきものですが、まずはご相談頂き、機会が来るまで一緒に準備しましょう!!
<石川かおり>