【志望動機】まだ見ぬ求職者を知る手掛かり!
先日、キャリアトレインの転職サポート面談でお話しした求職者(登録者)がこんなことを言っていました。
「仕事選びをしている中で、興味のない仕事だと志望動機が書けないんです」
心からその仕事に興味があって、挑戦したいと言う気持ちがないと、履歴書の志望動機や自己PR欄を埋めることがなかなか出来ないものです。
ぼんやりとした気持ちのままで面接に進んでも、同じように自分の気持ちをうまく伝えることが出来ないかと思います。
そうやって自分のしたいことを見付けたと言う、求職者の方にはとても理解出来るところがあります。
このような方がいる一方、「本当にその仕事がしたいのかな?」と疑問に思う求職者の方もいます。
エントリーを阻む志望動機
企業へのエントリーの際、求職者の志望動機または自己PRの提出は必須です。
市販の履歴書や職務経歴書にももちろん記入欄があります。
なので、求職者には志望動機または自己PRの作成をお願いするわけですが、、、
連絡取れなくなった
登録面談時にご案内した求人への応募を希望し、後日連絡をくれたSさん。
「それでは、志望動機または自己PRをメールで結構ですので送って頂けますか?」とお願いしたのですが、、、
それっきり音信不通になってしまいました。
数週間が経ち、再びSさんから企業へのエントリーを希望するメールが届きました。
なので、再度志望動機または自己PRの送付をお願いしたのですが、、、
あれから数週間、ずっと連絡がありません。
時間をかけ過ぎ
番組アシスタントディレクター希望のMさん。
上記のSさんとは違い、志望動機または自己PRを送ってくれたのは良いのですが、、、
エントリーの希望を伺ってから1ヶ月が経っていました。
Mさんは離職中で、そんなに時間がかかる理由は特にありません。
Mさんが希望する会社の募集はまだ継続していたので間に合いましたが、時間がかかり過ぎるのはとても不安です。
本気度の高い求職者
志望動機または自己PRは、企業がまだ見ぬ求職者の熱意や個性を知る唯一の手掛かりです。
書面上でアピール出来なくて、面接で出来るとは言えません。
本気度の高い求職者はひと味違います。
自分はこんな人間です!
芸能マネージャー志望のIさんは、履歴書と職務経歴書の他に、小学校から大学まで、どんなことに興味を持ち取り組んできたのかを自己PR書(自己紹介書)にして持参したのです。
スポーツや文化活動など、Iさんの人となりがわかる自己PR書を見た某芸能プロダクションから、「是非会わせて欲しい」と即決で連絡がありました。
ポートフォリオの作成
クリエイターが自分をアピールする手段として、ポートフォリオ(作品集)を作成して企業に見せる場面があります。
紙ベースであったり、WEB上にアップしたURLを提出したり、USBメモリなどのデータで提出したり、企業が特に指定がない限り、提出方法は自由です。
番組制作のアシスタントディレクターとして3年間勤務してきたMさんは、担当した番組一覧をPowerPointで写真付きで資料にし、自分が番組のどの部分を担当し、どんな成長(成果)を遂げたのかを明確にしてきました。
ただ、「ADをやってきました」だけではなく、自分が何が出来て、どんな活躍が見込まれるのかを企業にアピールしたのです。
履歴書一つで仕事は始まっている
まず、志望動機または自己PRがすらすら書けるかどうかで、自分の自身の本気度を確かめられるのではないでしょうか。
文章力に自信がないという方もいるかと思いますが、そんなことは一旦置いておいて、気持ちを言葉に出来るのかを確かめて欲しいです。
ただ、仕事になると、ちょっとした文章を書くことはよくあります。
特にクリエイティブな仕事では、ただ文章を書くだけではなく、“表現”することも求められます。
就職や転職活動で、すでに仕事は始まっていると思って頑張ってみてください。
≪石川かおり≫