3年未満はNG!?みんなが知らない採用基準
企業によって採用基準は様々ですが、下記のような基準を設けているマスコミ・エンタメ企業があります。
◇某芸能プロダクション
⇒1社で3年以上勤務した経験がないとNG
◇某大手エンタメ企業
⇒20代で3社目の転職はNG
◇某映像制作会社
⇒1社の勤務期間が短い(数ヶ月~1年)とNG
2~3年を目安に、1社での勤務経験が長い方でないと評価しない方針のようですね。
転職は気軽なものと捉えがちな昨今ですが、このように厳しいジャッジを下される現実もあるのです。
石の上にも3年?
何らかの理由で、入った会社を3年経たずに辞めたいと思う方は少なくはありません。
もう何十年も前から、大学卒業後3年以内の離職率は3割程度で推移しています。
【新卒の就職後3年以内離職率】
■大卒32.2%(前年比+0.3P)
出典:厚生労働省(平成26年3月卒業者の状況)
中途採用においては、業種や会社規模別に見ると、新卒の就職後3年以内離職率よりも高いところもあります。
早々に会社を辞めることに対しては賛否両論あります。
賛成「合わないと思ったら時間の無駄。さっさと辞めた方が良い!」
反対「ちょっとしかいないのに会社や仕事の何がわかるんだ!」
会社を辞める理由は人それぞれですが、早々に辞めてしまうと冒頭の会社のような採用基準を設けている企業にはどのような理由であれ受け入れられません。
3年以上勤務するには
最初から3年未満で辞めようと思って就職・転職する方は少ないと思います。
それでも続けていくにはそれなりに必要なことがあります。
◇先を見る
⇒目先の嫌なことばかりに引っかかってしまうと、今が何のためにあるのかわからなくなります。近い・遠い将来、自分はどうしたいのかを考えるようにすると短絡的な行動には繋がらないはず。
◇受け身では×
⇒上司や先輩がどうのこうのではなく、自分は何をしたのか。他人のせいで自分の人生が左右されるなんておかしい。上司や先輩の為に仕事をしているわけではなく、自分の為に行動することを考えられたら良いかと思います。
◇理解者を作る
⇒相談出来る相手を社内で見付けることは案外大切。家族や友達も良いですが、自分と同じ苦楽を知る方の方が伝わることも。愚痴を言い合い励まし合える、自分にとっての理解者の存在が離職を防ぎます。
離職を次に活かすには
「キャリアアップしたい」と言って、新卒で入った番組制作会社を3ヶ月で辞めてしまった方がいました。
ここで確認。
『キャリアアップ』とは?
①より高い専門的知識や能力を身につけること。経歴を高くすること。
②高い地位や高給職への転職。出典:大辞林 第三版
3ヶ月で辞めた理由を「キャリアアップしたい」と面接で言おうものなら、多分落とされます。
“より高い”も何も、専門的知識や能力が身に付いたとは言えない期間での転職は、キャリアアップを語るには早すぎます。
そんなカッコつけないで、素直に振り返った方が良いはず。
早々に辞めてしまったことに、反省すべき点がご自身にあるならする。
なぜ続けることが出来なかったのか、理解出来ていない状態での転職は、同じことの繰り返しになる可能性大です。
数ヶ月で辞めたら悪い、3年勤めたら良いではなく、その期間をどう活かすかが重要ではないでしょうか。
≪石川かおり≫