テレビ業界の常識は世間の非常識!?PART1
色々な事業を行っている中に、映像制作を行う部門もあるという企業。
キャリアトレインも数十社ほど、そのような企業への人材紹介を行ってきました。
映像制作会社ではないので、採用担当者や人事部の方が映像業界の方ということは稀です。
一般的な会社からの転職組や、新卒として現在の会社で育ってきた方達です。
映像業界の方ではない採用担当者が、映像制作スタッフの採用を任されるわけですが、カルチャーショックを受けることがあるそうです。
面接なのに・・・
先日、ある企業の人事部の方にボヤかれました。
「面接なんですから、スーツで来るのが当たり前じゃないですか~?」
テレビ番組制作会社の転職面接では、応募者がスーツを着てこないことが多々あります。
朝も夜もないテレビ業界で働いている応募者は、仕事の合間に面接に駆けつけることも多く、テレビ番組制作会社側の理解も大きいことが理由です。
夏場の面接でビーチサンダルで来た番組ディレクターには驚かされましたが、ジーンズで面接に臨む方も少なくありません。
「スーツで来いって言われなかったから」と言った番組アシスタントディレクターもいました。
企業からの面接案内で「スーツでお越しください」とは書かれていません。
「夏場にスーツはナンセンス」「スティーブ・ジョブズはタートルだ」「仕事が出来る人は服装なんて関係ない」とか、色々な意見はありますが、「面接はスーツで受ける」というのは残念ながら“常識”なのです。
“常識”に囚われたくないのであれば、「印象が良いのは私服とスーツどちらか?」を考えてみてください。
それでも私服に自信があるならスーツで行く必要はないですよね。
キャリアトレインの就職・転職サポートで面接に進んだ登録者(応募者)の大半は、仕事の合間に駆けつけたとしても、スーツを職場で隠し持っていて、トイレで着替えてから面接に望んでいます。
テレビ業界の方でも一般的な“常識”を持ち合わせている方の行動はやはり違います。
職務経歴書って何?
ある企業の採用担当者が、映像制作ディレクター募集の際、応募者に「職務経歴書を送って欲しい」と依頼したそうです。
映像制作ディレクターとしての職歴を確認する書類です。提出してもらうことに何ら不思議はありません。
すると、その応募者は「職務経歴書って何ですか?」と言ったそうです。
私も、転職サポート面談で「職務経歴書の書き方がわからない」と登録者に言われたことがありますが、この方たちはどの時代に生きているのでしょう。
ましてや番組制作の人間ならば、わからないことを調べるなんて日常茶飯事のはずです。
“常識”がないのか?“やる気”がないのか?
どちらにしても終わっています。
履歴書の証明写真で○○を証明!?
履歴書の証明写真を真っ直ぐ貼るなんて“常識”ですよね?
ある上場企業の採用担当者は映像制作スタッフ募集で集まった履歴書を見て愕然としたそうです。
・ガッタガタに切られた写真
・枠に収まっていない貼り方
・Tシャツで撮った証明写真
・明らかな自撮り写真
私もキレイにカットされた証明写真が真っ直ぐに貼ってある履歴書を滅多に見たことがありません・・・(゚_゚i)
人間性を疑うレベルの証明写真にも出くわしたことがあります。
常識を意識すれば、今すぐに変われるはずです!
私服からスーツに着替えるだけ。
職務経歴書はパソコンで調べて同じように作ればいいだけ。
履歴書の証明写真はキレイに切って貼るだけ。
常識を逸脱して面白いものを作るのは仕事だけ。
転職活動の際には、常識を意識してバシっと決めてみてはいかがでしょうか?
《石川かおり》