好きな番組しか作りたくない!?一貫しているテレビ業界の渡り方

2014年12月2日

テレビ番組のアシスタントディレクター(AD)歴4年のKさんは、業界スタート時から今に至るまでずっ~と番組契約の『派遣社員』として数々の番組を渡り歩いて来ました。

有名私立大学を卒業して人物的にも好感の持てるKさんは、正社員として採用したいと思う制作会社がいくらでもあります。

あえて、『派遣社員』と言う働き方を選択しているのには理由があります。

Kさん

「自分が好きな番組に就きたい」

制作会社の社員になると、番組が好きも嫌いもありません。

特に新人のうちは番組を選べるわけもなく、与えられた番組での勉強が続きます。

Kさんは、「好きな番組じゃないと続かない」と言います。

こういうKさんをどう思うか、意見が分かれるところだと思いますが、自分の考えや生き方が一貫しているKさんには感心させられます。

自分で選んだ番組がどんなにハードな環境であろうと、雰囲気が悪かろうと、決められた期間は必ずまっとうします。

好きな番組を制作出来る喜びの方が増しているからだそうです。

Kさんはこのまま派遣会社に所属し、派遣社員としてディレクターを目指すそうです。

ただただ既存の番組に就きたいと思っているわけではなく、「自分が好きだと思える番組を作りたい」と意気込んでいます。

テレビ業界では、キャリアを積み重ねると「フリーランスになる」と言う選択肢が生まれます。

Kさんはあくまで派遣会社に所属することに拘ります。

フリーランスは自分で仕事を得なければなりません。時には営業活動も必要です。

Kさんはそういった労力のすべてを番組制作に注ぎたいと考えています。

「本当に番組制作が好きなんだなぁ」と思えるADさんとの出会いでした。

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《石川かおり》

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