【ショック!こんな会社は嫌だシリーズ】第3回:「デッチボウコウ」!?いやいや、平成ですから!
もう随分前の話になるが、
どーーーーうしても人材の紹介が出来ない会社があった。
簡単に言えば、その会社は「理想しかない会社」だったのだ。
テレビ番組、企業VPなどの制作会社として、20年以上の歴史を持つ会社なのだが、
とにかく若い子が居つかない。
そもそも採用出来ないのだ。
その会社の社長は50代後半。
ドキュメンタリー作品を多く手掛けてきた方だ。
数年前から、「映像塾」という映像制作スタッフ養成講座をやっているとかやっていないとか。
とにかく映像について語る語る。
「映像制作は制作者の魂をすり減らして、・・・うにゃうにゃ」
「今のテレビはなっとらん・・・うにゃうにゃ」
「テレビの心意気が・・・うにゃうにゃ」
確かに、映像制作者としての熱い想いに共感する部分は多い。
が、時代は平成。
テレビマン魂も結構だが、
月給15万円(通勤費込)じゃ誰も入って来ない。
金銭感覚が昭和のままなのだ。
「見習いなんだから本当に無給にするべきだ」
「育ててやってなんで給料やらなきゃいけないのだ」
と言う。
休みもほとんどなければ、徹夜徹夜の毎日。
ほとんどの映像制作会社が、未経験者でも月給18万円~20万円くらいのところ、
好き好んで15万円(実際には通勤抜くと14万円くらい?)の会社を選ぶ?
さらに厳しいのは、会社は社長の自宅兼オフィス仕様。
社長の身の回りの世話までアシスタントディレクターの仕事。
頭に浮かんだこれは「デッチボウコウ」!?
別に3食付いてくるわけでもなし。
私はこの会社を登録者に進める理由が浮かばなかった。
何も出来ない未経験者を雇う時、経営者や先輩の皆さんは、
「自分の時間を割いて教えてやっている」という気持ちになるかも知れない。
その通りだけど、ちょっとだけ考えを変えてみて欲しい。
少子化、ましてや映像業界みたいなハードな世界を志望する若者が減っている中で、
たくさんの会社から「自社を選んでくれた」と思っても良いくらいなのである。
「人は財産」「人は未来」なんてよく言うけど、
若者を育てなきゃ会社が潰れちゃう。
だからと言って若者に媚びる必要はない。
そんな風にしてもろくな結果は生まない。
未経験者でも立派な労働者。
最低限の待遇と環境を与ええてくれる会社に是非未来ある若者を託したい!
≪石川かおり≫
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