『あたらしいテレビ徹底トーク2020 いま、「テレビ」を語る。』
『あたらしいテレビ 徹底トーク 2020
いま、「テレビ」を語る。』
NHK総合で5月10日に放送された“リモート討論番組”です。
追記:再放送決定!5月29日(金) 1:50~2:50(木曜深夜)
局やジャンルの垣根を越えてつながり、テレビをはじめとする「映像」の可能性を語り尽くすというテーマですが、リモートパネリスト(出演者)がこれまた見事。
土屋敏男さん (日本テレビシニアクリエイター)
佐久間宣行さん(テレビ東京プロデューサー)
野木亜紀子さん(脚本家(『逃げ恥』『アンナチュラル』など))
疋田万理さん (メディアプロデューサー)
ヒャダインさん(音楽クリエイター)
フワちゃん (YouTuber芸人)
お正月に放送される『新春TV放談』のスタッフが、「コロナの状況下だからこそ!」ということでテレビについて語る番組を企画したそうです。
23時スタートで少し遅い時間帯の放送だった為、見逃した方は多いかも知れません。
私はテレビを観ながら番組に関するツイートも並行して見るのですが、この番組に関してはポジティブなコメントばかりでした。
視聴者からの『共感』は特に感じ、『テレビへの期待』もまだまだあることも大いに感じました。
コロナを機にテレビが変わる!?
「そもそも今までテレビがやってきた
例えば 100人ひな壇にいるみたいな
じゃあ、それが本当に面白かったのかどうかみたいなことをね。」
リモート演出に鉱脈を見付け、面白さが作れることに気がついたことも一歩。
「毎朝のワイドショー的なことでも
本当にそんだけ コメンテーターを並べてみたいなことが
本当にそれがいいのかみたいなことを
結局今までずっと惰性でやってきたことを
何かこれを機に考え直すっていうのは
何かあるんじゃないかなという。」
ドラマでの表現方法一つにしてもこれまでとは別のやり方をしなければならないと、コロナ後の世界は「時代が変わる テレビが変わる」と皆さんお話していました。
『あたらしいテレビの形』が形成されていく渦中にいるテレビ・メディアの方はもしかしたら物凄くラッキーだと思いました。
「通常の仕事がストップしてるひとつき ふたつきの間に
優秀なクリエーターの人は手抜かないで新しいもの手がけてますよね。
この期間にめちゃくちゃ面白いことを準備してる人は 絶対いるよなっていう。
それがこのどんどん出てくるだろうっていう
種まき期間中で出てくるだろうなっていうのが
すごい楽しみだなっていう気持ちもあります。」
苦境に立たされている今この瞬間でも、面白いことをやってやろうと牙を研いでいるテレビ・メディアの方はいるわけです。
イチ視聴者として、テレビ業界志望者をサポートしている者として、本当に楽しみです。
唯一無二の番組制作スタッフ
タレントなどはリモート出演で成立している感がありますが、その準備・演出・進行・編集などを行っている番組制作スタッフが当然いるわけです。
密になる会議やロケ、スタジオ収録などが出来ないだけで、待ったなしの放送を支えるスタッフは知恵を絞ってフル稼働です。
本当に番組制作職はテクノロジーに代替がきかない職業だと、改めて感じています。
『転職の思考法』という本にこんな一節があります。
「やりがいの乏しい定型業務はテクノロジーで代替され、生活コストが下がっていく。」
出典:『転職の思考法』(著者/北野唯我)より
イヤイヤながらやる仕事の多くはテクノロジーに代替がきく仕事で、つまり好きなことをやっていない人間から先に消えていく可能性があるというわけです。
こういったことから、テレビ番組を制作しているスタッフは仕事にやりがいを感じ、かつテクノロジー(AI時代)に取って代わられない数少ない?仕事ではないでしょうか。
<石川かおり>