新型コロナウイルスの影響!?採用(求人)が減る前に・・・
不景気になると、求人は一気に冷え込みます。
記憶に新しい下記の不況時は、求人の落ち込み、採用数の減少など悲惨でした。
平成20年(2008年)リーマンショック
平成23年(2011年)東日本大震災
そして、現在起こっている新型コロナウイルスにより世界景気を一気に不況に追い込むかもしれません。
恐怖への1歩となる出来事がキャリアトレインでも起こりました。
「コロナの影響で4月採用が難しくなった」
ギリギリまで就職活動を行っていた大学4年生のMさんの採用が見送りになってしまったのです。
Mさんが受けていたのはテレビ番組制作会社でした。
新型コロナ感染症対策により、番組のロケや収録が相次いで中止になり、ここ数ヶ月の見込みが立たなくなってしまったのです。
この会社ではすでに4月入社の新卒を何名か採用しており、Mさんは余剰採用ではありました。
だからこそ、会社にとってはそこまで痛くはない決断ではありますが、Mさんにとっては悲劇です。
新型コロナウイルス騒ぎがなければ採用に至った可能性は十分ありました。
状況が落ち着けば結果も変わる可能性もあるのですが、現時点で見えません。
この会社以外にも、新型コロナウイルスの影響で撮影が延期(中止)になったり、決まっていた仕事がなくなってしまったマスコミ・エンタメ企業も多数聞くようになりました。
一時のことだと信じたいのですが、下記のような影響が出てきています。
・採用控え
・選考スピード減速
・4月の昇給率低下
大げさに言うほど物凄く影響が出ているわけではありませんが、楽観視は出来ません。
2020年は売り手市場最後の年
新型コロナウイルス騒ぎが起こる以前に、2020年は求職者が有利な就職・転職出来る最後の年になるなんて言われていました。
①2019年10月の増税
②オリンピック後の不況あるある
③AIの進歩による人員削減
さらに4月からの派遣法改正「同一労働同一賃金」により、派遣で成り立っているテレビ業界では労働者の賃金改定など、様々な“配慮”義務が生じます。
1人でも派遣社員(テレビ局への派遣・出向)を抱えている会社は、実は今大パニック中なのです。
そこへきて新型コロナウイルス騒ぎ。
景気減退が早まった感を色々な意味で感じざるを得ません。
早く転職した方が良い人
マスコミ・エンタメ業界はスポンサー企業の景気によって影響される部分が大きく、不景気になると必然的にコスト削減(採用しない)を行います。
なくなる業界・職種ではないので、機会が少なくなる程度で済む場合もありますが、いつか転職したいと考えている方は機会を逸する前に動いた方が良いかと思います。
マスコミ・エンタメ業界だからこそ、景気の動向(採用)について敏感になる必要があります。
理由①年齢制限
マスコミ・エンタメ業界では、採用の年齢制限が厳しい求人が多くなっています。未経験者の場合、ほとんどが20代を求めています。30歳くらいからのスタートもたまにはありますが、20代前半からスタートした同世代が上司になり、キャリアの差が歴然とする中で頑張らなくてはなりません。景気による求人の増減は注視しなければなりませんが、そもそも決断は早い方が良いのです。
理由②ライバル急増
求人が少なくなると当然競争が激しくなります。売り手市場(有効求人倍率が高い)のうちに動いて方が有利なのは間違いありません。
理由③未経験者枠の減少
採用出来る人数が限られてくると、経験者の採用を優先します。景気が良いと、人材を育てる余裕が生まれてくるので未経験者でも採用の機会が多くなります。
今から動けば、離職中の方の場合は最短で4月スタートが可能です。
現職中の方でも遅くても6月~7月入社目安で、オリンピック・パラリンピックに業界人として関われるかも!
<石川かおり>