オリンピック後は求人が減る!?転職するならいつ?
先日、キャリアトレインの転職サポート面談にお越し頂いた番組制作職志望のNさんはこんなことをおっしゃっていました。
「転職するならオリンピック前にしないとかなと思って」
巷で囁かれる『オリンピック後に景気が悪くなる説』について、Nさんはお話していました。
転職を煽っているのかどうかはわかりませんが、「2020年までに転職しておいたほうがいいですよ!」という記事はよく目にしますが、、、
オリンピック後に景気が悪くなる?
1988年のソウル五輪以降、夏季6大会で唯一不況に陥らなかったのはアトランタオリンピック(1996年)だけだそうです。
出典:日本経済新聞
なぜオリンピック開催後に景気が悪くなるのかというと、こんなことが言われています。
・五輪特需の終了で雇用が減る
・観光需要のピークが過ぎる
・不動産バブルが弾ける
・民間投資や個人消費が低迷する
・景気循環の平均周期が丁度オリンピック開催間隔とほぼ等しい
1964年の東京オリンピック開催後の景気(昭和40年不況)の再来となると、「我慢の年」がやってきます。
日本経済の縮小⇒雇用の減少(求人が減る)
ぎゃ!?人手不足に喘いでいる昨今の状況からはあまり想像がつかないのですが、来るぞ来るぞと言われると来そうな気がするので恐怖です。
しかし、「雇用が減る」と言われる理由としては、オリンピック後に景気が悪くなるからというよりも、「今が転職市場のピーク真っ只中だから」という方がリアルではないでしょうか。
当時、過去最高をたたき出した【有効求人倍率1.62倍(2018年10月)】あたりから、就職・転職の売り手市場のピークは2020年などと言われてきました。
出典:厚生労働省「一般職業紹介状況」
確かに、求職者よりも求人が上回っている“今”は、転職する絶好の好機ではあります。
しかし、東京オリンピックが終わっても、まだまだ再開発やイベント事は続きます。
都内には、あべのハルカスを上回る日本一の高いビルが立ったり、2025年の大阪万博、2027年のリニア中央新幹線開通なども期待が高まります。
オリンピック終了後10年後の2030年まで、日本全国で約32兆円もの経済効果があると東京都が発表したように、悲観的な予想ばかりではありません。
どこがピークなのかはハッキリしませんが、ピークが過ぎてから動くと不利になるかも知れないという意味では、“今”に注目してみても良いかもしれません。
≪石川かおり≫