内定式終わった!でも就活は終わらない!?
10月2日は来春入社予定の学生を対象に【内定式】が行われました。
10月1日の内定解禁前はあくまでも「内々定」でした。
晴れて、「正式内定」となり内定式で実感を得た学生さんも多かったのではないでしょうか。
9月1日時点で大学生・大学院生の就職内定率は91.4%(ディスコ発表)
これだけ内定を得ている学生さんが多いということは、内定式もさぞ盛況だった?
ところが、内定式は比較的大手企業を中心に行われますが、今年はもう少し後に開催するか、もしくは行わない企業も多くあるようです。
理由としては、、、
・学生の内定辞退
内定者数が予定を下回っている為、10月に内定式を実施できない
・採用活動継続中
内定式実施企業でも採用予定数に達しない為、採用活動継続中
・企業文化にない
形式に拘らない企業や、別のことに経費や労力をかける企業も多々ある
そもそも、内定式は何の為に行うのでしょうか?
内定式を行う理由
内定者にとっては
・情報収集の場
内定式終わりに行われる懇談会などで、内定者同士や先輩社員とのコミュニケーションを取ることで情報を得ることが出来る
・社会人としての意識を高める
正式内定を実感し、社長や役員が同席する内定式に出席することで入社意識も高まる
・入社後のイメージが沸く
具体的な業務内容や配属などを聞き、就活時には理解が薄かった入社後のイメージを掴むことが出来る
企業にとっては
・内定者の最終意志を確認
「内定通知書」を交付し、内定者から「入社承諾書」を提出されることで入社意思を確認出来る
・内定者の人となりがわかる
懇談会などで直接内定者とコミュニケーションを取ることで内定者の個性を理解することが出来る
・学生の囲い込み
学生に対してフォローすることで内定辞退を防ぐ
内定式ですること
内定式はどうしても決まりきった儀式的なものになってしまいますが、決して意味のないことではありません。
一般的には下記のようなことが行われます。
・内定授与式
・社長や人事部の挨拶
・事業内容の説明
・職場見学
・内定者親睦会(食事会)
近年、ユニークな内定式を行う企業もあります。
(例)
・野外炊事でカレーをつくる
・保護者同伴
・サイクリング
しかし、どんなに趣向を凝らした内定式を行っても、その後に内定辞退をする学生もいます。
内定式後の内定辞退
まず、内定式後の内定辞退は可能なのでしょうか?
答え 「法律的には何の問題もありません」
働き始める2週間前までなら、内定辞退は可能です。
民法627条1項
「契約期間の定めのない労働契約においては、労働者は2週間の予告期間を置けば、特段の理由を必要とせずに労働契約を一方的に解除できる。」
私もこれまでに内定式後、いや、入社ギリギリでも内定辞退をした方を見てきました。
■一般企業に内定
⇒番組制作への希望が捨てきれず辞退し、アシスタントディレクターとして番組制作会社に入社。
⇒新卒を対象として芸能マネージャー求人が秋採用で発生した為、内定辞退しチャレンジ。
就職は本人が決めることなので、悔いを残さずに行動するべきかと思います。
とは言え、内定企業に迷惑をかけるのも事実です。
内定辞退をするのであれば早めの決断が必要ではありますが、とにかく誠意ある対応をして欲しいものです。
①電話で謝罪辞退(理由もきちんと説明する)
②直接謝罪に訪問する場合も
③電話で謝罪の後、手紙で再度謝罪
間違ってもメールだけで謝罪なんてことのないように!
内定式から入社まで
内定式が終わり、4月1日の入社までは半年間あります。
その間、研修が行われる企業もありますが、学生にとって大事なことは「無事に卒業する」こと。
単位を落とさない、卒論を仕上げるなど。まだまだ気が抜けない方もいると思います。
映像系の専門学校生は卒業制作に燃える方もいます。
その他、就職までに社会人としての意識を持つなんてことも大切ですが、なかなかそうもいかないでしょう。
なんだかんだで時間はあっという間に過ぎてしまうので、やりたいことを出来るだけ多くやるべきですね。
≪石川かおり≫