後悔する転職!「聞いてない!」を防ぐ4つのお願い

2017年3月13日

後悔する

「聞いていた話と違っていて・・・。」

キャリアトレインの(元)登録者からこんな電話がかかってくることがあまりにも多い!

キャリアトレインの転職サポートも受けたけれど、結果的にはキャリアトレインの紹介した会社以外に転職した(元)登録者です。

「今更こんな電話するなんて失礼かと思いましたが、すごく後悔しています。」

別にキャリアトレイン経由で転職しなかったからって何だというわけではありません。

全然全然!遠慮することなんてないのですが、皆さんだいたいこんな感じです。

なぜかというと、その転職先を選ぶ際、私の言っていたことが的中してしまった方達だからです。

1万円の違いで後悔する転職

テレビ番組制作ディレクターのNさん(39歳)は、20代の頃からずっとハードな労働環境で過ごしてきました。

40歳を目前にし、今のままの働き方に不安を感じるようになっていました。

家族もいるので収入面を重視しながらも、週休2日できちんと休めるディレクター職を求め転職活動を始めたのです。

テレビ番組制作会社ではなく、企業ビデオやWEB動画コンテンツなどを制作している映像制作会社やケーブルテレビ局など、Nさんの希望が叶う会社がいくつか見付かりました。

キャリアトレインの推薦で、ある映像制作会社の選考が進み、1次~2次面接を行い、会社見学もさせてもらいました。

残業はどのくらい?
休日出勤することはあるのか?
業務の流れはどうなっているのか?

など、求人票と実際の労働環境とのギャップを確認し、諸条件についても採用担当者に何でもメールで回答をもらいました。

無事内定を得て、勤務開始日を決める段になってNさんから辞退の電話があったのです。

Nさんは自分で受けていた映像制作会社を選択したのですが、理由はただ一つ、「提示された給与が1万円良かったから」でした。

その他の条件もNさんの希望通りだということなので、止める理由はなかったのですが、求人票に書いてあることを信じているだけで、実際に見聞きしたわけでも、明示書をもらったわけでもないそうなのです。

念のために確認した方が良いとお話したのですが、明日までに内定承諾をしなければならないとのことでそのままになってしまいました。

この日から2週間後、Nさんから「話しが違うので辞めたい」と電話がかかってきたのです。

・賞与は全員に支給されるわけではないので、年収にしたら選択した会社の方が悪かった。
・土日祝休みとなっていたのに、実際は月2回は土曜出社がある。
・仕事内容はディレクター職ではなく、ありものの映像を編集することが作業がメインだった。

こんなことは入社前にわかることです。

確認しないNさんもいけませんが、きちんと説明しない会社にも誠意を感じません。

新卒だから!?確認出来なかった

大学4年の12月に就職相談で来社したTさん(22歳)は、番組制作の仕事を志望していました。

数多くある番組制作会社の中から自分にあった会社を見付ける為、キャリアトレインに登録したのです。

新卒の諸条件は大体どこも同じですが、各社特徴が必ずあるので、Tさんの志向にマッチするかがポイントでした。

マッチング作業が本格的になってきた頃、Tさんから電話がありました。

「〇〇という番組制作会社に入ることになりました。」

その経緯について聞いたところ、会社説明会に行き⇒そのまま面接になってしまい⇒その場で内定をもらったと言うのです。

詳しい条件や会社のことなど特に質問も出来ず、「来るよね?」と採用担当者に言われ「はい」と答えてしまったそうな・・・。

入社から4ヶ月後、Nさんからメールが来ました。

「求人票に書いてあったことと違う」

・昇給年1回と書いてあったが、先輩達の話を聞いていると1回も昇給したことがない。
・試用期間中は求人票に書いてあった月給よりも3万円低かった。しかも試用期間が何か月なのか決まっていない。
・派遣先が合わなければ番組をかえてくれると言っていたのに、相談しても他に空きがないと断られる。

どうやらNさんは派遣先の人間関係で悩んでいるらしく、会社側が親身になってくれない様子でした。

会社への不信感を募らせたTさんは半年も経たず退職することになったのです。

入社前に出来る「聞いてない!」を防ぐ対策

「転職をしたら求人票に書いてある条件と違う!」ということはまったくないとは言えません。

業種・職種によっては、不規則な労働条件の詳細を求人票に載せることが出来ず、口頭で説明して了承した方のみを採用対象にすることがあります。

決して法律で良しとするやり方ではありませんが、“説明”した事実が重要になります。

ですから、入社後に大切な部分で「聞いてない!」となるのは会社側の責任です。

それでも求職者側に入社前に出来ることがあります。

①労働条件通知書をもらう

②面接や条件面談では絶対に遠慮しないで質問する

③職場見学をさせてもらう

④実際に働いている先輩達と直接話す機会をもらう

①②以外は、可能な限り会社側にお願いしてみましょう。

面倒くさがったり理由もなく断るような会社は、本当にあなたを採用したいと思っていないかも知れません。

また、目先の条件だけではなく、将来のビジョンを会社と共有出来ているのかも必ず確認する必要があります。

求職者「〇〇をやっていきたい!」

会社「いえいえ、あなたには〇〇を期待しています。」

転職する意味は人それぞれですが、自分にとって将来性がない転職は、また転職を繰り返すことにもなりかねません。

まだまだ入社前に確認することは山ほどあります。

例えば雇用形態一つをとっても、、、

・契約社員から正社員登用はあるのか?
・どうやったらなれるのか?
・正社員になれなかったらどうなるのか?

数年後に「聞いてない!」という目に遭うかも知れません。

面接は採用してもらう為にアピールするだけの場ではありません。

タイミングは計る必要がありますが、入社後に自分がどうなるのかはグレーにすべきところではないのです。

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《石川かおり》

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