テレビ業界就職・転職の必須条件!語って欲しいテレビの魅力

2016年3月7日

テレビを観る若者たち

「テレビが好きな人」

テレビ番組制作会社の求人を見ると、必ずと言っていい程、このように書かれています。

テレビ番組制作会社の人に直接聞いても、ほとんどの方が求めるのはこの点です。

「御社に入りたい!」よりも、「テレビが大好きです!」の方が、番組を作っている方達は嬉しかったりもします。

テレビ番組を作る仕事を受けようとするのだから「テレビが好き」で当たり前だと思うのですが、これは番組制作者からのメッセージでもあるのです。

「あなたは本当にテレビが好きですか?」「テレビを観ていますか?」「好きじゃないとやっていけないよ」

番組制作志望であるにも関わらず、どれほどの方がテレビを観ていないか。

少し話しただけでバレバレです。

朝、学校や仕事に行く準備をしながら流し見する情報番組や、寝るまでの間なんとなく見ている夜のバラエティ番組。

それだけで、「テレビを観ている」とは言えません。特に番組制作志望であるならば。

「テレビが好きじゃなければ来ないで欲しい」

先日、某人気番組のディレクターのNさんと話す機会があったのですが、「番組制作志望の方にはもっとテレビを観て欲しい」とおっしゃっていました。

テレビ業界に入社が決まった方からよく聞かれる質問があります。

「入社までにしておいた方が良いことはありますか?」

答えは1つだけですね。

「もっとテレビを観てきて欲しい」です。

「忙しくてテレビを観る時間がない」と言う方は本当に多いです。

私の知っているバリバリの番組制作者の方達は、皆さんよくテレビを観ています。

もちろんリアルタイムでは観ることは出来ないので録画しまくっています。

超多忙な番組制作者の方達です。

勉強の気持ちで観ている方もいますが、第一線で番組を作っている方達は本当にテレビが好きなのです。

ディレクターのNさんは、こうも言っていました。

「テレビが好きじゃないなら、とっとと辞めて欲しい」「自分はテレビが好きな人と一緒に仕事がしたい」

テレビ業界に入ってきて、すぐに辞めてしまう方は後を絶ちません。

ディレクターのNさんは、辞めていく後輩を引き止めることはないそうです。

「好きじゃないならやる必要ないですよ!」とのこと。

ちょっとヒートアップしてお話するディレクターのNさんに“テレビへの愛”をとても感じました。

テレビ離れの実態

若者世代(15~29歳)では減少傾向

テレビ離れグラフ
ブランドコンサルティング会社の株式会社リスキーブランド調べ

「なんで若い子達はテレビを観ないのかな?」

これもよく番組制作者の皆さんと話すのですが、いつでもモヤっとした意見しか出てきません。

「スマホがぁ」とか「ゲームがぁ」とか。

ちょっと前までは「ネットがぁ」でした。

年々、テレビにとっての敵が様変わりしていくのです。

そして、昨日の敵は今日の友というばりに、ネットとテレビの連動に違和感を感じなくなりました。

ただ、番組制作者の皆さんはなにかのせいにするよりも、「自分達がもっと面白い番組を作ればいいんだ」と前向きです。

志望動機は難しく考えなくていい

先日、あるテレビ番組制作会社の社長面接で、こんな一幕がありました。

社長「テレビはまだ魅力があるかな?」

応募者「はい!」

社長「どんなところに魅力を感じるか教えてよ」

応募者「・・・。」

社長は純粋に若者から見たテレビの魅力を知りたかっただけでした。

テレビが好きだから受けに来た応募者でしたが、何も答えられなかったのです。

「テレビの世界でなにがしたい」とかそんなことよりも、「私はこれだけテレビが好きなんです!」ということを伝えられた方が面接官には響くのです。

受けている制作会社が作っている番組でなくても、全然問題ありません。

取り繕う必要はないので、「テレビが好き」という気持ちを伝えることを、面接や履歴書の志望動機や自己PRで表現してみてください。

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《石川かおり》

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