(正社員登用有り)ってホント?

2015年11月9日

正社員登用があるのかないのか?

契約社員(正社員登用有り)

求人サイト等でよく見かけるこのような表記。
皆さんはどう感じるでしょうか?

「どこかで正社員になれるんだ!」
「本当に正社員になれるのかな?」

(正社員登用有り)と記載されている求人に対して、半信半疑になる方が多い印象です。

キャリアトレインの場合、過去1年間で正社員登用の実績がある会社・求人のみに「正社員登用有り」の記載しています。

よくあるのは、入社3ヶ月間は契約社員で4ヶ月目から正社員というパターンです。
とは言え、何ヶ月・何年経ったら正社員になれると明確な表記やお答えが出来ない会社・求人は多くあります。

どうしたら正社員になれるの?

まず、入社前に確認しなければならないことは【社員登用制度】がある会社・ない会社なのか。

【社員登用制度】がある場合、どのような基準で正社員登用が実現するのかも確認すべきです。

勤続年数?どのような実績をつくればよいのか?正社員に求められるスキルとは?試験がある?

一般的には勤続年数+人事評価制度で正社員登用は決まります。

ただ、人事評価制度がきちんとある会社はよいのですが、曖昧な基準で評価が決まる会社もたくさんあります。
入社前に明確に答えられる会社は想像以上に少ないのが現実です。

正社員登用はある!

実際に、契約社員から正社員に切り替わる例はたくさんあります。

ここ3ヶ月以内で耳に入った例を挙げると・・・

☆彡某テレビ局子会社勤務
アシスタントディレクターSさん(25歳)の場合

Sさんは大学卒業後すぐにテレビ番組のアシスタントディレクター(AD)として、某テレビ局子会社に就職しました。契約社員としてスタートしたSさんですが、正社員登用制度はあるものの、期間や明確な基準は示されないままでした。ただ、先輩達を見ていると年に4~5名くらいの割合で正社員登用実績がありました。アシスタントディレクターとして2年が経ったこの秋、人事部に呼び出されたSさん。人事担当者から告げられたのは「10月からに正社員に切り替えるつもりだから」

☆彡番組制作会社勤務
アシスタントプロデューサーKさん(27歳)の場合

大学卒業後、番組制作会社のアシスタントディレクター(AD)として3年間勤務した後、現在の番組制作会社に転職したKさん。プロデューサー志向のKさんが、アシスタントプロデューサー(AP)として勤務出来る環境を探した結果でした。アシスタントディレクターの経験があればアシスタントプロデューサーとして採用してくれる条件で転職したKさんですが、最初は契約社員スタートでした。プロデューサー集団である現会社は、正社員=プロデューサーとなっており、その他のポジションは全員契約社員やフリーランスとして働いています。プロデューサーになれなければ正社員への道はないのですが、アシスタントプロデューサーとして3年目を迎える今年、Kさんは正社員として登用されました。つまりプロデューサーへの道が見えてきたということです。

早々に辞めたいと言い出す社員たち

なぜ契約社員スタートなのか?

テレビ業界でも、試用期間はあるにせよ最初から正社員として採用する会社はいくらでもあります。
ただ、そういった会社のほとんどが、正社員として雇ってもすぐに退職されるという傷を負っています。

1ヶ月~半年、3日!?で辞めてしまう方が多いテレビ業界。
早期退職は全然珍しくも驚くことでもありません。
正社員として、保険加入やら賞与やらの権利や保証をすべて整えてもあっさりと早期退職。

社員を信用しないわけではないのですが、早期退職されるリスクを考えると必然的に長めの試用期間となる場合が多いようです。

2つの理由で会社の方針に変化

■労働契約法改正(平成25年4月1日施行)

無期労働契約への転換
有期雇用契約が通算5年間を超えて更新された場合には、労働者の申込により期間の定めのない契約(無期労働契約)へと転換

※無期労働契約=正社員ではありません!
契約期間の定めはないのですが、労働条件や待遇は契約社員のままという契約です。

■空前の売り手市場

小売業やサービス業を中心に待遇の良い正社員を増やす動きがあり、正社員として人手を囲い込みが進んでいます。

完全失業率と有効求人倍率(2015年10月)
厚生労働省(2015年10月30日発表)

9月の全国の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.01ポイント上昇の1.24倍となり、1992年1月以来23年8カ月ぶりの高水準になった。改善は3カ月連続。

正社員が安泰だとはすべての企業・業種・職種では言えることではないですが、社会的信用や生活していく上での安心材料になることは間違いありません。
フルタイムの正社員として働くことを望む方にとって、今はチャンスが大きいことも間違いありません。
契約社員スタートでも、実態を確認した上でチャレンジすることをお勧めします。

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《石川かおり》

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