採用は300人に1人!求人倍率高騰中の『事務職』

2018年12月12日
デスクワーク

11月のキャリアトレイン就職・転職サポート利用者を振り返ってみたら、『事務職』希望の求職者が1/3以上になっていました。

キャリアトレインはマスコミ・エンタメ業界に特化した人材紹介会社なので、ほとんどの方がマスコミ・エンタメ業界での事務職を希望しているのですが、割合的に多いことを改めて実感しました。

一般的にも事務職を希望する求職者は多く、昨今高水準となっている有効求人倍率を見ると、事務所だけは真逆の結果になっています。

平成30年10月の有効求人倍率(職業別)

職業計   1.48倍
事務的職業 0.49倍

出典:厚労省 一般職業紹介状況(平成30年9月分)

“転職”求人倍率でも下記のようになっています。

全体         2.11倍
事務・アシスタント系 0.19倍

出典:doda 転職求人倍率レポート(2018年10月)

1人に必ず1件以上ある求人が、事務職になると1件もないという状況です。

事務職は採用枠が狭い上に、希望者が多いという状況があります。

事務職を希望する理由

なぜ、こんなにも事務職希望者が多いのでしょうか?

事務職を希望するとして下記のようなことを良く聞きます。

「営業の仕事はしたくない」
「土日祝日休みで残業がない仕事がしたい」
「結婚や出産をしても続けられる仕事が良い」
「事務なら出来ると思った」
「年齢的なことを考えてデスクワークを選んだ」
「事務職なら安定して長く働けそう」

キャリアトレインには、テレビ番組制作の仕事や、ハードワークを経験した方達が「事務職に転向したい」という求職者が多くいらっしゃいます。

上記の希望理由にもあるように、ワークライフバランスを重視したい方が事務職を希望する傾向です。

様々な事務の仕事

事務と一口に言っても、どのような仕事があるのでしょうか?

厚労省の職業分類では下記のように分けられています。

・一般事務
・会計事務
・生産関連事務
・営業、販売関連事務
・外勤事務
・運輸、郵便事務
・事務用機器操作

一般的な事務職の仕事内容

○書類作成
○書類のファイリング・整理
○データ入力
○伝票処理・整理
○郵便物の発送・受け取り
○備品管理・発注
○電話・メール対応
○来客対応

総務・人事・経理などの会社の管理部門を担う事務職では、より専門性を身につけることが出来ます。

マスコミ業界の事務職

マスコミ・エンタメ業界の事務職は下記のような職種があります。(一例)

■番組制作デスク

テレビ番組制作をバックオフィスから支える“何でも屋さん”です。

◎電話、来客対応
◎スタッフや出演者への連絡
◎楽屋やスタジオ、編集室、弁当などの手配
◎収録時は現場での手伝い
出演者のフォロー(アテンド、お茶出しなど)
◎ADやディレクターの様子を見て、事務処理を代行
突然のお願いにも対応
◎時には社長に代わり、人事(採用)業務も
◎会社によっては予算管理もお任せします
・経費の清算
・ギャラの計算
・伝票処理など

■芸能プロダクション事務

現場で働くマネージャーのサポートや、社内のバックオフィス全般を担います。

◎資料作成(タレントプロフィール作りやオーディションの資料出し等)
◎来客対応
◎電話・メール対応
◎請求書発行
◎マネージャーの補佐
◎総務、業務管理など

求人例:「芸能事務所の【事務スタッフ】募集!タレント/俳優/文化人/スポーツ選手が所属【女性が活躍!】」

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事務職に求められること

一般事務の求人1件に300人の応募があるとまで言われている事務職求人。

たくさんの応募者の中から採用されるには、どのようなことがポイントになるのでしょう?

まず、【事務職=楽】というイメージは持ち過ぎない方が良いかと思います。

休日や勤務時間がきちんとしているという意味では、体力的な負担は少ないかもしれませんが、どんな仕事も楽ちんポイということはありません。

正社員として事務職を採用するからには、言われたことだけをやれば良いという方は求めていません。

事務職として、業務効率の改善や社内環境整備など、会社のみんなが気持ち良く働けるように考えることも必要です。

また、ここまで事務職の求人倍率が高い中、企業が求めるのは多岐にわたる業務をこなせるゼネラリストです。

総務・人事・経理などの知識やスキルを身につけようとする姿勢があり、事務職としてスキルアップしようとする人材が求められます。

派遣社員などの臨時採用ではなく、正社員として採用する理由はこの点に尽きます。

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